内容説明
●なぜカップの中の茶葉は真ん中に集まる? ●コーヒーをこぼしたシミが端ほど色濃くなるのはなぜ? ●芸術家たちが渦で表現したもの ●人間は水の上を走れるか? ●イグノーベル賞を2回受賞した粘菌 ●流体力学に学ぶ「th」の発音のコツ…… 数学にあまり自信がなくても楽しめる「流れの世界」への招待状! 流体力学の視点は、日常の風景をよりダイナミックに、そして、ずっと彩りに溢れたものにしてくれます。本書では、これまでの教科書や入門書とは全く違った方法で、流体力学による流れの捉え方を、世界の見方を、みなさんと共有してみたいと思います。本書で扱うトピックはいずれも独立したお話ですので、読みたいところから好きな順に読んでもらって構いません。気負わず、隣にお茶でも用意して気楽に楽しんでください。(本書「はじめに」より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ろべると
6
流体力学は奥が深い。蚊の飛翔でできる空気のさざ波から、何千万年もかけた日本大陸の移動まで。巨大な航空機が空を飛ぶのも、沖の白浪が砕け散るのも、流体力学のなせるわざだ。本書は眠れなくなるほど面白いかどうかはともかく、できる限り親しみやすく流体力学を紹介しようとしている。その苦労には敬意を表するが、紹介例にイグノーベル賞研究が多く、かえって細かな(あえて言えばどうでもいい)話になりがちなのはちょっとつらい。流体力学の世界を美しく示すのに不可欠な数式が使えず、最後の最後でちらっと出してきたのが著者の本音だろう。2025/11/30
カエル子
5
ふつうに眠たくなった笑。全般的に図解がちょっとわかりにくいのかなー、テキストと図の合わせ技だからこそ、テキストで言ってることを図で確認しようとするときに戸惑うことが多かった。まぁ、わたしの科学の素養に問題があるかもしれんが。それにしても、流体力学の研究者たちはイグノーベル賞を狙いすぎだと思った(研究が楽しそうで良いけどね)。2025/08/22
学多楽人
0
アインシュタインが悩んだ「茶葉のパラドックス」やポーチドエッグの作り方を引用して流体力学を説明しています。2025/08/30
霹靂火 雷公
0
漏刻(水時計)を調べていると「流体力学」に突き当たるので、取っ掛かりの絵本として通読。イグノーベル賞に特化したかのようなトピックが可笑しくて読みやすい。2025/09/29




