言葉のトランジット

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言葉のトランジット

  • 著者名:グレゴリー・ケズナジャット【著】
  • 価格 ¥1,562(本体¥1,420)
  • 講談社(2025/08発売)
  • 新生活を応援!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~4/5)
  • ポイント 350pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065404263

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内容説明

言葉と世界は、再発見に満ちている。
旅に出かけ、見えてきた景色。
2つのレンズを使って英語と日本語の間を行き来する、芥川賞候補作家の初エッセイ集。
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英語を母語としながら、日本語で創作する著者だからこそ見えてくる24の景色
「俺を使わない僕」・・・相手との距離で変わる日本語の〈一人称〉の不思議とは?
「轍」・・・英語と日本語の相互作用が創作に与える影響とは?
「言葉の出島」・・・日本にいながら英語を期待されるプレッシャーとは?
「マイジャパン症候群」・・・日本在住の英語話者コミュニティー独特の症状とは?
「Because Plants Die」・・・この英語、ちょっとおかしい? 言葉が持つニュアンスとは?
 and more…

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

たま

92
ケズナジャットさんの本は『鴨川ランナー』と『開墾地』(ともに小説)を読んだ。この本は「群像web」連載の随筆。日常のあれこれを綴りつつ、ふと経験する感覚の微妙な揺れやずれを描いていて面白かった。日本に住んでいると経験せざるを得ないガイジン扱いに関するものが数編あり、受け止め方が『鴨川ランナー』の頃より余裕ができて円熟味が増したようだ。「父のカメラ」は父親の日本来訪。『開墾地』で描かれた父の肖像(こちらはもちろん小説ですが)が印象深かったので、実のお父さんの元気な日本旅行をうれしく読んだ。2025/11/05

こなな

62
著者の初エッセイ集。“重要なのは知識を蓄えることではない。本を読んだり文章を書いたりして感覚を研ぎ澄まし今まで意識していなかった当たり前の言葉に対して、少しでも疑問を抱き始めることだ。”ケズナジャット先生の講義を受けている感覚になれる。海外旅行に出かけるとスケジュールが許す限り長い乗り継ぎを含む旅程を選ぶそうだ。トランジットは「ここ」でもない「あそこ」でもない宙吊りの空間。私もトランジットの思い出がいくつかある、楽しいことも失敗も。日本語では一人称を使い分けることが魅力的。これからも追いかけて読もう。 2025/10/09

pohcho

61
ケズナジャットさん初エッセイ集。言語や旅に関する話題が多く、自分にとってとても興味のある分野なので、面白く読ませてもらった(日経新聞夕刊のプロムナードも楽しい)ご本人はアメリカ人だがお父様はイラン人。そのお父様と二人で行かれた九州観光列車の旅がとても印象的だった。日本語を英語に翻訳する際、冠詞がないと妙に哲学的になるというのも興味深かった。「鴨川ランナー」はそのうち読む。2026/03/06

踊る猫

45
この時代にあって日本語で書き続ける英語ネイティブの外国人として貴重な視座を持ちつつ、しかしそうしたバイリンガルの能力を振りかざして「文化論」をぶったりして批評的・冷笑的なスタンスに淫することもなく、きわめて生真面目にかつ繊細に(別の言い方をすれば「良心的に」)著者は日本を眼差し、そこから見えてくるものを記述する。小説でも遺憾なく発揮されていたそのセンシティブな優しさはここでも健在で、彼はまずみずからの生理ないしは皮膚感覚をたよりにすべてを理解しそこから端正な文章に裏打ちされた思考を立ち上げるのだと感じ入る2025/09/13

ケイティ

34
とてもよかった。身辺雑記のような日常エッセイだが、事実よりも彼自身の感覚を共有しているような文章に、神社で参拝したような浄化される気持ちになる。自身の生き様から色々な立場での感覚、価値観があるだろうが、それを文化論や一般論と括らない視点を意識しているよう。外国語を学んだり、海外旅行や生活でふと感じる所在なさを取り出してじっと見つめる誠実さを終始感じる。ネットがありがたい反面、無重力みたいな感覚で文化圏を彷徨っていたことも懐かしく思う、というゆったりした感覚を取り戻す読書だった。2025/11/18

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