ハーパーコリンズ・ジャパン<br> ホワイトハートの殺人

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ハーパーコリンズ・ジャパン
ホワイトハートの殺人

  • ISBN:9784302101030

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内容説明

絵葉書のような村の猟奇殺人。
容疑者は、“善き隣人”の誰か。

「多層な登場人物と息詰まる展開、
心理描写が交錯する出色の犯罪小説」
――ジェフリー・ディーヴァー

「掛け値なしのストーリーテラー」
――リー・チャイルド

英アカデミー賞3冠&ITV過去最高視聴率を誇る人気ドラマ、
『ブロードチャーチ』の脚本家による、現代英国ミステリの最前線!

藁葺きの家並みが美しい英国南西部の海辺の村で起きた殺人事件。
殺されたのは村の名物パブ〈ホワイトハート〉の店主で、裸で縛られ、
頭に王冠を戴くように牡鹿の枝角が括りつけられていた。
刑事ニコラは都会の組織犯罪部から転属早々、新米巡査と事件解明に奔走するはめになるが、被害者と村の住人の隠された“顔”が暴かれてゆくなか、百年前もこの地で鹿角を用いた連
続殺人があったことが判明し─―

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

490
あまり面白くないなと思いながら読み終え、一日経ってレビューを書く今、実は良かったんじゃないかとジワジワ思いはじめている変な読後感の一冊。思いつきで死体に鹿の角被せてみましたな序盤を、夫に不倫されて傷ついてるはずが年下イケメン部下にしっかりトキメキながら片手間に捜査する単調な中盤でつなぎ、とりあえずセックス要素盛り込んでドロドロさせた挙句、素材を料理として昇華しきれないまま終幕に持ち込む手腕には首を傾げざるを得ないが、多面的に事件を描くスキルはあり、一部のキャラクターには魅力もあるので、いつか覚醒するかも。2025/11/27

ヒロ

99
物語のテンポもよく、サクサクと読み進められました。小さな村で起きた殺人事件。追っていくうちに明らかになる村の闇の部分。最後まで飽きさせない展開もよかったし、主人公のニコラも力強い女性として応援したくなる人物でした。真相が明らかになって、これもまた驚かされましたし、まさかの犯人人が明らかになって興奮しました。ホントに全体を通して質の良い作品というか、これは誰にでもお勧めできるんじゃないかなと思います。2025/09/28

ナミのママ

76
藁葺きの家並みが美しい英国南西部の海辺の村。この設定だけでテンションが上がる。主人公の刑事ニコラは、夫・息子とともに生活をやり直すためにこの村にやってきた。平和なはずの土地だったが夜中に遺体が発見される。誰もが知るパブの店主。裸で椅子に縛られ、頭に鹿の枝角がくくりつけられていた。顔見知りの人々が暮らす村、個性的な登場人物。ニコラと夫、ニコラと部下ハリーの関係も気になるし、事件の真相はなかなかわからない。。作者は脚本家とのこと、構成のうまさに納得。2025/09/17

yukaring

70
頭に鹿の角を括りつけられ、裸で椅子に縛られた遺体。彼はなぜこのように殺されたのか?いきなり魅力的な出だしに惹きこまれる英国ミステリ。絵葉書のように美しい海辺の村に打ち捨てられた猟奇的な死体。彼の身元はすぐに判明する。村の名物パブの店主ジムだったのだ。住人が皆顔見知りの小さな村で起こった大きな事件。都会から転属してきたばかりの有能な刑事ニコラは事件解明に奔走するが、その過程で見えてくる村の人々の裏の顔。善き隣人たちの中に犯人はいるのか?カタストロフィはないがシンプルで読みやすい安定の物語で割と好みだった。2025/10/21

M H

27
美しい海辺の村で発生した殺人事件。死体には鹿の枝角が括りつけられていた。主に捜査するのは家族で都会から引っ越してきた女性刑事ニコラとイケメン部下のハリー。地道な聞き込みと推論で犯人は判明するが、その過程で住民の裏の顔(というほどでないものを含む)も垣間見えてくる。掘り下げすぎずにユーモアや軽い屈託を混じえてサクサク進むし、解決、幕引きとよくまとまっている。ニコラとハリーの関係が気になるし、作中で使い切っていない要素があるのは続編期待して良いのかな?面白かった。2025/10/27

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