内容説明
ため息をつき、本をベッドに伏せる。前に読んだはずだけど、こんな題名だったろうか? 壁にかかった写真の額を見上げる。これもこんな写真じゃなかったはず。この九年間で本当にあったことと、今おぼえていることが喰い違っている。まるで過去が変えられてしまったかのよう。大学生のポーリィは、十歳のころの思い出をたぐり寄せた。そうだ、近くの屋敷でお葬式が! そこで、あの人、リンさんと出会って、ずっと歳上の男の人なのに仲良しになって、それから……それから、とても恐ろしい何かが起こりはじめた……失われた時を求める少女の、愛と成長と闘いをつづる現代魔法譚!/解説=三村美衣
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あたびー
28
割と両親の愛に恵まれない家庭で育ったポーリィが、たまたま近所の豪邸の遺言発表の場に紛れ込み、チェリストのリンと知り合って仲良くなって、二人で空想の物語を作って…と言う話のときはついて行ってたのに、成長後記憶に齟齬がある云々となってからよく分からなくなった。どうやらリンの元妻による魔法で云々カンヌン…どうもわからん。読み直さなきゃなりませんね。'now here'と'nowhere'という言葉遊びには感心した。2026/03/04
くるみみ
16
書店さんのtweetで目にしてファンタジーだとは知ってたはずだけれど、読みはじめてしばらくは少女の成長記でもあるミステリーだと思っていた。ただリーロイさんの監視の動機が不明瞭だから読み逃した?などと思ってたけどそれが結構な鍵だった。主人公ポーリィの(育児放棄され含む)成長記で間違いないんだけど近所の葬式に潜り込んで出会ったリンさんと関わると途端に理屈を越えた事象が起きて経験のない読み心地で面白い!作者誰?と調べたら「ハウルの動く城」の作者だった。なるほどーと納得。帯にも書いてあったじゃん。 2026/02/01
しろねこちゃねこ
11
旧刊と読み比べた後は保存用に。改定とは違うから訳し方の変更はないかもね。廃版になって久しく再読を送り返してだいぶよれよれになっていたから新しい一冊が出るのは嬉しい。前作の表紙デザインも良かったけど今回はちょっとカジュアルになって若い読者には手に取りやすいかも・・・。表紙がポップになった分ダークな部分が薄まって不思議感が増してるかも(思い込み)2025/09/23
mabel
6
新装版、嬉しかった!DWJファンなのに、この作品は今までどうしても何故か読む気が起きなかったのですが、、今回、作品の方から手を差し伸べてもらえたというか、やっと読むべき時に読めたかな、と。そして読んでよかった!原題のFIRE AND HEMLOCK、ヘムロック=毒人参、花言葉は「命を懸ける」「死を惜しまない愛」。これは再読に値する本ですね。伏線拾いに行ってきます。創元推理さん、デイルマーク4部作も新装版出してくれないかな。。お願いします。2025/10/19
mii
5
お、おもしろ〜!圧倒的なファンタジー感。だんだんダークさが増してきて、話もこんがらがってくるんだけど、夢中になって読んだ。これは大人向けファンタジーじゃないか?子供の頃に出会えなかった名作に大人になって出会える喜びはひとしお。2025/11/09




