大仏師が教える 仏像彫刻の深すぎる世界

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大仏師が教える 仏像彫刻の深すぎる世界

  • 著者名:江場琳觀【著】
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • 東京書籍(2025/08発売)
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  • ISBN:9784487817443

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内容説明

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6世紀に日本に仏教とともに伝来して以来、仏像は人々の進行を受け止めてきた。
仏像は、運慶や快慶などの多数の名仏師・工房によって制作され、その技術や構想は蓄積し、現代まで濃密な伝統を作り上げてきた。
本書は、現代の「大仏師」である江場琳觀が、制作にたずさわる仏師ならではの奥深く新鮮な仏像の見方を紹介するまったく新しい仏像の入門書。
構成は、如来、菩薩、明王、天部などの種類別章構成。
その整理された構造の中で、国宝・重要文化財の仏像、自作の仏像の数々を例に挙げながら、仏像の礼拝、鑑賞・解釈において欠かすことのできない基本要素の紹介に加えて、技法、表現の工夫、制作の意図などの見どころを語りつくす。
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「大仏師」とは
それは仏像制作にかかわる仏師たちを主導する長の尊称であり、また知識、技術と芸術性を兼ね備えた最上位の仏師が限られた名刹からのみ授かることにできる尊称である。

目次

口絵二頁│如意輪観音(〇五六 〇五七、〇七三頁参照)檜材、淡彩色截金(台座・光背=極彩色截金、漆箔)│高八四〇×幅六三〇×奥行五四〇㎜│二〇一二年
口絵三頁│那羅延堅固王(一一四 一一五頁参照)樟材、木地仕上げ、顔料(台座=檜材、漆、餝金具)│高七五〇×幅三八〇×奥行二三〇㎜│一九九三年
目次
はじめに―仏像彫刻の世界へようこそ
飛鳥彫刻の起点―釈迦如来坐像
仏教伝播の過程―薬師三尊像
国風文化の頂点―阿弥陀如来坐像
鎌倉彫刻のリアリズムと抽象性―重源上人坐像
一 如来の章
仏・如来世界の広がり―大日如来
大日如来と密教―大日如来坐像
一字金輪曼荼羅と大日金輪
宇宙的規模の尊格としての厳かさ
光の円相の大日如来
お釈迦さまの蜘蛛の糸
救済の糸―張りつめた危うさ
阿弥陀信仰と極楽浄土
光の中に浮かぶ阿弥陀如来坐像
column I 仏舎利納入の儀?大日如来坐像
column II 球体仏?祈りの形
二 菩薩の章
大乗仏教と菩薩
多面(多臂) の十一面観音
異国の風貌―渡岸寺観音堂の十一面観音
明るい美しさへと一歩踏み出す十一面観音
白檀の十一面観音
多臂のプロポーション―如意輪観音
光の輪の絵画的表現
肌、衣、花びら、それぞれのテクスチャーを表現する
column III 百済観音立像の補作?仏像か仏教美術か
三 明王の章
如来、菩薩、明王の三輪身
教王護国寺(東寺)の立体曼荼羅と五大明王
三大不動明王と制 迦童子、矜羯羅童子
不動明王の様式
御筆流と十九観の折衷様式―不動明王
虚空に金人あらわる―黄不動
願成就院の不動明王と二童子像
運慶の制 迦童子立像に学ぶ
column IV 修行時代?運慶とミケランジェロ
四 天部の章
仏像の序列―婆籔仙、風神像・雷神像
四天王と鎮護国家―広目天像
新様式の造形―中金堂の木造四天王立像
仏法守護の意志―多聞天
二つの韋駄天像―壮年と青年
阿修羅と五部浄―興福寺八部衆より
赦しと慈しみ―五部淨胸像
塑像から木彫へ
column V 仏は細部に宿る?小づくり
五 仏弟子、羅漢、高僧の章
釈迦の眷属―十大弟子
運慶と快慶―十大弟子立像
拈華微笑の釈迦三尊像
以心伝心と悟りへの困難―迦葉尊者と阿難尊者
仏像様式の再構築―釈迦如来坐像
維摩経と維摩居士
不二の法門―文殊菩薩との問答
二指と中道―維摩居士坐像と維摩一黙
一即二、二即一の不二の表情―維摩居士
column VI  工程?釈迦如来坐像ができるまで
column VII 造形の出発点?仏師の発想
あとがきにかえて―尾上右近さんの手獅子
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感想・レビュー

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ひさしぶり

10
先生の本2025/08/28

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