内容説明
リボンをかけた小箱をひとつひとつプレゼントするように、ちくまプリマー新書の装幀を続けて20年、500冊。アイディアは台所のテーブルで生まれる。パソコンは二人で一台。「ノイズ」や「ほつれ」こそが魅力。愛は必需品――。二人組創作ユニット「クラフト・エヴィング商會」が語る、装幀という仕事。ちくまプリマー新書500巻記念! 【目次】1 本は平面でありながら立体でもある――どうして装幀の仕事をすることになったか/2 つかず離れずというのがちょうどいいんです――どんなふうに二人でデザインをしているか/プリマー新書*装幀セレクション3 リボンをかけた小箱をプレゼントするように――「ノイズ」と「ほつれ」と「にじみ」/4 「何もしない」っていうのは、どうでしょう――「過程」があってこその「結果」なんです/「あとがき」の代わりに
目次
1 本は平面でありながら立体でもある――どうして装幀の仕事をすることになったか/2 つかず離れずというのがちょうどいいんです――どんなふうに二人でデザインをしているか/プリマー新書*装幀セレクション/3 リボンをかけた小箱をプレゼントするように――「ノイズ」と「ほつれ」と「にじみ」/4 「何もしない」っていうのは、どうでしょう――「過程」があってこその「結果」なんです/「あとがき」の代わりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
93
いまいちよく分かってなかったクラフト・エヴィング商會の成り立ちや歩んできた歴史、普段の作業の様子ががよく分かった。ユーモアたっぷりなお二人の掛け合いは洒落が効いてて面白い。「リボンをかけた小箱をひとつひとつプレゼントするように」との思いを込めて装幀されたちくまプリマー新書。どの装幀も味わい深く、またタイトルも興味をそそられるものも多くて読みたい本が増えました。装幀を楽しみながら少しずつ読んでいこうかな。本はその内容だけじゃなくて装幀の世界も面白い! 2025/09/21
けんとまん1007
54
久しぶりのクラフト・エヴィング商會さんの本。やはり、いいなあ~という一言。ユニットでの作品のできるプロセスが面白い。自然に役割が決まっている・・・というのが、ユニットの深度の深さを感じる。これからも、ユニットだけでなく、それぞれの作品に触れつつづけて行こう!2025/11/19
よこたん
34
“プリマー新書は一律ではなく、子供たちにリボンをかけた小箱をひとつひとつプレゼントするように作りたいと思ったんです。で、その小箱の色とか形とかリボンの長さや柄といったものは、みな違っている方がいい。” ちくまプリマー新書のカバー・デザイン(本書で500冊目)を、全てこのおふたりで創り上げておられるとは知らなかった。たまには似ているものも存在してしまうけど、ひとつひとつ違うなんて。吉田浩美さんと吉田篤弘さんのおふたりのクラフト・エヴィング商會が、どのようにして制作しているかが明かされていて、とても興味深い。2025/10/01
Roko
30
ちくまプリマ-新書の装幀はすべてクラフト・エヴィング商會の吉田浩美さんと吉田篤弘が行っています。ついに500冊目となったこの本は、このおふたりの対談と、これまでのカバー・デザインの中から選んだ128冊が収められています。ちくまプリマー新書は一冊ずつ違うデザインなのです。そのデザインをどう作り上げていくのかというお話も、おふたりがどうして装幀の仕事をするようになったのかというお話も、まるで夫婦漫才のように面白い対談なのです。昔々の超アナログなデザイン手法のお話はとても興味深いです。2025/09/04
阿部義彦
24
この本は本好きな方には是非お勧めしたい。ちくまプリマー新書がついに500冊を突破した。普通新書は表紙のフォーマットが決まってますよね。岩波新書や、一番つまんない講談社現代新書(単なる真四角←手抜きとしか思えない。昔のクリーム色の現代新書が百倍良かった)所がこのちくまプリマー新書の表紙デザインは全て違っていてわざわざ一冊ごとにクラフト・エヴィング商會が手間隙かけてやってるのです。大体一ヶ月に2、3冊のペースで。そんなお二人の会話形式で本のデザインに関して多いに語り合ってます。128点の表紙もカラーで展示。2025/08/08




