内容説明
突然始まった単身生活。モットーは「“まあまあ”でいいじゃないか」。簡素に食事を調え、落語は読んで鑑賞、旧知の場所を訪ね、亡き人の思い出に親しみ、眠れぬ夜は百人一首を数える――迫りくる老いを受け止めながら日々を軽やかに過ごすコツを伝授し、人生の豊かさを再認識させてくれる滋味絶佳の老境エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さちこ
53
小さい頃ブラックユーモアを初めて知って、なんて面白いんだろうと感激した。阿刀田高のエッセイを読めて幸せだ。こういうふうにユーモアでいい方に考えて老後を過ごすと豊かな人生になるのだろう。2025/12/31
布遊
42
高橋源一郎の「飛ぶ教室」で紹介していた本で、阿刀田さんも出演されていたので読んでみた。かなり昔、阿刀田さんの短編をよく読んでいたが、ラジオから伝わってくる阿刀田さんの雰囲気にも惹かれたからだ。エッセイを読むのは初めてだったけれど、ラジオから受けた印象そのものの内容だった。若い頃、ホステスから聞いた内容が作品になった話。ユーモアとは・・朝ドラのラフカディオ・ハーンの生涯も取材していたようだ。最後の月の話も良かった。妻への愛情・・子供たちに迷惑を掛けないように・・健気な90歳一人暮らしの様子が伝わってくる。2026/02/17
Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】
32
親用に図書館で借りて、返却もお願いしていたのに返してなかったので自宅に持ち帰って一読。阿刀田高さんは、昔その名前をよく聞いた著名な作家でウチにも著書が複数あったと思うけれど私自身はあまり読んでいない。本書は、90歳になられた氏の生活、ご家族のこと、文学のこと、思い出話などがつづられている。90歳でこのような文章をユーモアをちりばめて書けることにまず驚愕するけれど、文章の端々に感じられる人としてのたたずまいがとても素敵だと思った。自分のために借りた本ではなかったけど、読んでよかったです。2026/02/01
takaC
23
小学生の頃から読み親しんでいて著書は全て持っている阿刀田さんが今や90歳かと思うだけで感慨深い。奥さまの慶子さんが昨5月にお亡くなりになってから書いたエッセイもあるのかな。2026/02/13
ガットウ
21
★★★★4.3点。最近、若い頃好きだった作家さんの駄作を読んで切なくなる事が多いけど、阿刀田高さんのエッセイは文章のリズムが心地良く、90歳を過ぎて尚楽しく読めました。 2025/10/25




