中公新書ラクレ<br> ゆる古代ギリシア哲学入門 クセつよ逸話で学ぶ31人

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中公新書ラクレ
ゆる古代ギリシア哲学入門 クセつよ逸話で学ぶ31人

  • 著者名:ネオ高等遊民【著】
  • 価格 ¥1,155(本体¥1,050)
  • 中央公論新社(2025/08発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121508478

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内容説明

アリストテレスは人をバカにしまくる嫌なヤツだった! おもしろ逸話を入口に、気づけばその哲学者を深く学べてしまう、日本初の哲学YouTuberによる画期的入門書。「逸話とはその哲学者の象徴」という考えをもとに、ソクラテス、プラトンをはじめとする31人の古代ギリシア哲学を案内する。

【目次】
第Ⅰ章 哲学は逸話から始まった
タレス――「万物の根源は水」がなぜ知を愛する生き方なのか
アナクシマンドロス――無限な自然と子どもたち
アナクシメネス――小馬鹿にされた「空気」の原理

第Ⅱ章 哲学とは博識になることなのか
ピュタゴラス――なぜ数の探究が生き方を変えるのか
クセノパネス――逆張り放浪冷笑詩人
ヘラクレイトス――博識は「まやかし」、知は「ただ一つ」

第Ⅲ章 哲学が真理となった時代
パルメニデス――「ある」と「ない」の区別で生まれる倫理
ゼノン――パラドックスと政治闘争の深い関係
メリッソス――敗軍の将が語る永遠不変の「ある」

第Ⅳ章 自然探究から生まれた高貴な生き方
エンペドクレス――神を自認する史上唯一の哲学者
アナクサゴラス――忘れ去られた生き方の理想
レウキッポスとデモクリトス――「ないもある」の原子論

第Ⅴ章 ソフィストたちの跳梁跋扈
プロタゴラス――人間尺度説の真の恐ろしさ
ゴルギアス――弁論術は最高の人間支配術である
ヒッピアス――自慢話の裏に潜む、誠実な知的生き方

第Ⅵ章 哲学とは何か、ついに答えが出る!
ソクラテス――お金を受け取らないことが哲学者の生き方か
プラトン――哲人王だけが人類の不幸を止められる
アリストテレス――隙あらば他人を貶す万学の祖

第Ⅶ章 真正面から生き方を語った哲学
ストア派(ゼノン・クレアンテス・クリュシッポス)――「不動心」の真の意味を教えよう 
ピュロンとティモン――懐疑主義はもっとも高潔な生き方である
エピクロス――いかにして苦痛と死を受け入れるか

コラム ピュタゴラス派とヘラクレイトス派
コラム キュニコス派  犬の生活と呼ばれた哲学者たち

おわりに 哲学との付き合い方

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Ex libris 毒餃子

16
ギリシア哲学を逸話から紐解く本。ネオ高等遊民らしい一冊。逸話がある、ということはその「逸話」そのものに何らかの意義があるため、という理論から逸話を経由してギリシア哲学について学ぶ。古代ギリシア哲学自体が逸話レベルのものが多いからこれが正道かも。2025/08/11

さとうしん

14
逸話からその思想家の思想を読み解くというのは、『論語』に見える説話(哲学者の逸話と同様に、やはり本当にあった話かどうかわからない)から孔子の思想を読み解くといったように、中国の諸子百家の場合だと当たり前という気がするが、ギリシア哲学では一般的ではないというのが不思議。対話の報酬を受け取らなかったソクラテスがどうやって生計を立てていたのかなど、哲学者が生計を立てていた手段の話が面白い。2025/08/26

KJ

7
逸話はたとえ嘘でも思想のコアが表れるものである、という考え方が面白い。本書外だけど確かに、街の人に時計代わりにされていたカントの話や、ルソーと仲直りのキスをしまくったヒュームのエピソードは強烈だし思想も物語ってるなと。31人どのエピソードも面白かったけれど特にプラトンの波瀾万丈さとそこから出てきた思想のエモさがすごい。2025/10/12

於千代

2
タレスからヘレニズム期までの古代ギリシアの哲学者31人の逸話と思想を紹介する。 ゆるいのは挿絵だけで、内容は本格的。それなりに哲学本を読んでいるつもりだが、知らない哲学者が何人も登場する。 わかりやすくは書かれているものの、哲学に初めて触れる人が読むとちょっと読書筋力がいる本かもしれない。2025/11/30

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