集英社文庫<br> 魔都の婦人記者

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集英社文庫
魔都の婦人記者

  • 著者名:ひずき優【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 集英社(2025/08発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087447866

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内容説明

1930年代、人々を魅了するアジア一の大都市・上海。スキャンダルを背負って死んだ父の汚名を漱ぐため、身一つで上海に降り立った高峰虹子は、到着早々すべての荷物を掏られ途方に暮れていた。そんな時に出会ったのは、大衆誌「上海モダン」を発行する作家・佐木と、記者の不破。佐木に頼み込み、記者として働きはじめた虹子は、街を賑わす様々な事件に触れつつ、父の事件の真相を追うが……。繁栄と退廃、侵略とテロ、富と貧困。すべてを内包する「魔都」上海で、雑誌記者・虹子が見た陰謀と真実とは!?

目次

第一話 紛い者
第二話 男妓
第三話 罠
第四話 真相の表裏

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

22
1930年代の上海を舞台に、スキャンダルを背負い死んだ父の汚名を漱ぐため、身一つで上海に降り立った女性記者・高峰虹子が奮闘するノワールサスペンス。到着早々全ての荷物を掏られ途方に暮れていた虹子が出会った大衆誌を発行する作家・佐木と記者の不破。佐木に頼み込み記者として働きはじめた虹子が、街を賑わす様々な事件に触れつつ、抗日組織や中国の結社、上海派遣憲兵隊といった存在、史実や当時の上海の様子も絡めながら父の事件の真相を追う展開は、時代を生きる登場人物たちのそれぞれの生き様が描かれていて読み応えがありましたね。2025/07/14

青夏

1
上海を舞台にスキャンダラスな過去を隠し日本からやってきた主人公虹子の物語。 亡くなった父の真相を求め、ひょんなことから知り合った不破と佐木と共に奔走することに。 不安定な社会情勢を背景に仄暗い上海の妖艶な雰囲気と謎が謎を呼ぶ展開で、読む手が止まりませんでした。 ラストのどんでん返しはまさかまさかで…またこの作家さんの作品を読みたいと思わせるそんな1冊でした。2025/07/31

きなこチロル

0
初作家さん。1930年代の上海。父の死の真相を探るために、この地を訪れた高峰虹子は、ひょんなことで大衆誌を発行している佐木と記者の不破に頼み込んで記者として働く。妖しく不安定な上海で繰り広げられる人々の営みと歴史を背景に、事件を追いながら伏線を丁寧に回収していく展開が見事でした。2025/07/08

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