内容説明
2020年3月の熊本県知事選挙から2021年8月の横浜市長選挙まで、新型コロナウイルス禍に行われた全国15の選挙を、丹念に取材した現地ルポ。「NHKが出口調査をしない」「エア・ハイタッチ」「幻の選挙カー」など、コロナ禍だから生まれた選挙ワードから、「スーパークレイジー君」「ふたりの田中けん」など、多彩すぎる候補者たちも多数登場! 文庫化にあたり新章「2024年東京都知事選挙」を書き下ろし。――選挙取材歴20年以上! 『黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い』で第15回開高健ノンフィクション賞を受賞した著者による“楽しくてタメになる”選挙エッセイ。
目次
はじめに
選挙漫遊記 1 熊本県知事選挙
選挙漫遊記 2 衆議院静岡県4区補欠選挙
選挙漫遊記 3 東京都知事選挙
選挙漫遊記 4 鹿児島県知事選挙
選挙漫遊記 5 富山県知事選挙
選挙漫遊記 6 大阪市住民投票
選挙漫遊記 7 古河市長選挙
選挙漫遊記 8 戸田市議会議員選挙
選挙漫遊記 9 千葉県知事選挙
選挙漫遊記 10 名古屋市長選挙
選挙漫遊記 11 参議院広島県選出議員再選挙
選挙漫遊記 12 静岡県知事選挙
選挙漫遊記 13 東京都議会議員選挙
選挙漫遊記 14 兵庫県知事選挙
選挙漫遊記 15 横浜市長選挙
あとがき
選挙漫遊記 16 2024年東京都知事選挙
文庫あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
40
新刊コーナーより。へえ!こんなにまじめに楽しく日本中の選挙を語る、選挙ウォッチャーがいるんだ!と楽しい気分で読み進めました。もちろん、自分のエリアだけを読むのもアリだと思います。「候補者を育てなければ、選挙はよりマシな地獄の選択のまま」という言葉に肯きつつも、同時に「民主主義」と「有権者」も育てないといけないと強く思いました。2025/07/27
M H
19
単行本既読でお布施的に購入したところ、何と2024年東京都知事選が書き下ろし。過去最多の立候補者に変わらずアプローチする畠山さんを想像するだけでクラクラする。通して読むとコロナ禍を経て選挙の変質が浮かび上がるもので、主張のとおり有権者の責任はもちろんとして、選挙の安全面が心配。票ハラ、2馬力選挙、切り抜き拡散からの判断など懸念材料を挙げるのは簡単。クソ暑い真夏の街頭活動も心配だし。それでも選挙漫遊は続く。理由は本書にいくらでも書かれていて爽やかな狂気すら感じる。2025/07/02
Eiki Natori
9
「黙殺」の著者で「No選挙 No Life」という映画で密着された畠山さんの新作。「泡沫候補」と呼ばれる人たちをリスペクトし、真正面から取材しているのはこの人だけだろう。一見、とてもふざけた連中が多く立候補し、社会問題にもなっているが、その多くは実は信念や何かしらの意図があって高い供託金を払って立候補している。驚くことに、彼らの政策が「主要候補」にパクられたり反映されたりすることもある。何よりも、選挙活動をしていなくても一定の得票数を集めたりする。 この本を読むと、選挙の見方が大きく変わるだろう。2025/06/23
Katsuto Yoshinaga
8
「政治に無関心でいられても、無関係ではいられない」という箴言に則って描かれた、「面白く、激しく、そして大切な”選挙というお祭り”」のルポ。あの最強無所属議員のお膝元での20年の古河市長選、スパクレ君がデビューした20年の都知事選と21年の戸田市議選、お騒がせ知事の初戦となった21年の兵庫県知事選等の15のルポと文庫版補足分として、記憶に新しい24年の東京都知事選ルポが収録されている。立候補者全員を取材するという信条に基づくルポは、『黙殺』に続きめちゃめちゃ面白かった。参院選の期間中に読めて良かった。2025/07/10
nishiyan
7
単行本版は読了済。書き下ろしの「選挙漫遊記16 2024年東京都知事選挙」目当てで購入したのだが、改めて通して読むとコロナ禍という未曾有の危機に見舞われているときに、選挙というある種の祭りがやれていたのは驚きでもあり、懐かしさを感じた。あとがきでも触れていたが、14兵庫県知事選挙では選挙後に当選した現職を巡る騒動もあって、まさかこんなことになるとはと。誰もがSNSを通じて発信できる時代だからこそ、メディアはより真摯に泡沫とされる候補にもきちんと取材をして、有権者に情報発信して欲しいと思った。2025/08/21
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