内容説明
ヒューゴー賞受賞の本格宇宙SF大作! アスタウンディング賞受賞著者の第一長篇
人類最後の生き残り〈ガイア・ステーション〉の子として、キアは日々厳しい戦闘訓練を続けてきた。胸に抱くのは、地球を滅亡させた異星人とその時空を操る装置への復讐のみ。だが、ガイア司令部の嘘を知って、彼女は旅立った……地球が滅亡しなかった世界に!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
132
スペースオペラと時間SFとディストピア物を結びつける離れ業をやってのけた。宇宙人に滅ぼされた人類の生き残りが、復讐だけを念じて牙を研ぐステーションという設定が素晴らしい。兵士たる未来を疑わず訓練に励んでいた少女キア の姿は、共産主義国の秘密工作員養成のための洗脳教育を思わせる。しかし信じていた体制の裏にひそむ欺瞞を知って真実を求めて脱出し、人類滅亡の歴史改変にかかわって政治小説的ラストへと展開していくのだ。猛烈な勢いで突進する後半はやや急ぎ過ぎだが、権威主義政治が復活しつつある現代への作者の危惧の表れか。2025/10/11
ヘラジカ
46
古典的な宇宙SFのようでありながら、アトウッドを髣髴とさせるディストピア小説でもあり、王道のエンターテイメントのなかにも先鋭的なテーマがぎっしりと詰まっている。第三部まではあまりの平凡さにやや不安になったが、二転三転して迎える第四部、第五部に至っては爆発的に面白く、流石はヒューゴー賞受賞作といたく感心した。デビュー作ということもあってか、どうしてもシェイプアップが足りないような印象も受けたが、人間と同じく贅肉は必ずしも悪いものとは言えない。あそこまでの肥大化があってこその第五部なのだ。文句なしの快作。2025/08/28
小太郎
35
初めての長編でヒューゴー賞、アスタウンディング賞同時受賞ならと手に取りました。銀河系に進出した人類は異星種族連合の創始者アジョ人に出会う。そして140億の住人共々地球は滅亡させられる。僅かに生き残った人類は辺境の小惑星でアジョ人に復讐を誓う。主人公は17歳のキアも戦闘要員として激しい訓練に明け暮れていた。ありがちな冒頭だが配属を巡り疑惑が生じる辺りから物語は一転、実は・・・この辺りは上手く出来てるし中々マインドコントロールの解けない頑固なキアのキャラも立ってます。終盤も含め達者な書き手でした。★3.52026/04/02
ぽてち
34
著者の第一長篇にして、ヒューゴー賞長篇部門を受賞した作品だ。銀河系に進出した人類は、異星種族連合体〈マジョダ〉と出会う。だが、彼らの超AI〈ウィズダム〉により危険と判断されたせいで、地球は140億の人々と共に破壊されてしまう。わずかに残った人類は〈ガイア・ステーション〉を拠点にして軍事訓練を続けていたが……。主人公となる女性兵士キアの目線から描かれる物語は二転三転し、複雑な世界の構造が明らかになっていく。その過程で人間として大きく成長していくキアが素晴らしい。大興奮の1冊。2025/08/31
とも
29
地球の140億人が滅ぼされ生き残った人々、そして・・真の世界を知る系のお話し。ディストピア、シスターフッド、AI、ミリタリー、ループ、いろんな要素がてんこもり。LGBTQ+要素強めでノイズに感じる、がこのへんは作者の主張で外せないポイントなんだろうな。全体的にはスペオペ版「同志少女よ、敵を撃て」といった印象。 テーマと対象読者を考えると表紙とタイトルは変えたほうがいいような。2025/10/16
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