ワーキングメモリと人間の知性

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ワーキングメモリと人間の知性

  • ISBN:9784872596496

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内容説明

買い物に行く途中で知人に会っておしゃべりをしていたら、何を買いに行くつもりだったか忘れてしまった―
以前は同時進行で手早く何品も料理をつくることができていたのに、最近なんだか段取りが悪くなってしまった―
上司から突然頼まれた急ぎの仕事を済ませて自分のデスクに戻ったら、それまで何をしていたのだったかわからなくなってしまった―
こんな経験はないだろうか。日常生活は、目標とする行動のために必要なことがらをわずかな間だけ覚えておかなければならない場面がたくさんある。そこで力を発揮しているのがワーキングメモリ、いわば人間の知性の要なのだ。ワーキングメモリには厳しい容量制約があり、個人差もある。こうした特徴が、現代の若者の多くに認められる読解力の低下や高齢者の認知能力の低下によるもの忘れを引き起こしている。私たちの生活に大きな影響を及ぼすワーキングメモリの仕組みと働きを解き明かし、ワーキングメモリのトレーニングの効果、知能や遺伝的要因との関係について、最新の知見を紹介する。人間の生成記憶であるワーキングメモリが担う知性と生成AIの違いについても解説する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

1
情報を取捨選択して、必要なもののみにフォーカスする。それは大人になれば当たり前に行っていることだが、子供の頃にはできなかったことでもある。単語に区切って理解し、必要なものを取り出して覚えておくよりも文章全体を覚えておく方が覚えやすい。勿論分が長かったり、複数の文章になればまた別の結果になるが、短文であれば様々なものにメモリを割かずとも覆えてしまうという方法をとる方が幼児にとっては効率的であると無意識のうちに判断し、実行する。2025/12/17

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