扶桑社BOOKSミステリー<br> 革命と戦火の娘たち (上)

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扶桑社BOOKSミステリー
革命と戦火の娘たち (上)

  • ISBN:9784594094348

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内容説明

「私は決して外さない」
1917年、ロシア革命。1941年、独ソ戦。
激動の時代を生きたふたりの女の「信念」の物語。

1917年、革命下のモスクワ。十余年政治犯として収監されていた社会革命党(エス・エル)の活動家にして狙撃者・スウェトラーナは恩赦による釈放後、おじが率いているエス・エルの戦闘団の元に親友ファーニャとともに向かうが、アジトの様子は一変していた。スウェータの収監中におじは暗殺されており、かつての恋人にして新たなリーダーとなったカジミールや仲間からは裏切りを疑われる始末。苦悩に揺れるスウェータは潔白を証明すべく、おじの仇たるボリシェヴィキ方の暗殺者・オルロワを追う決意を固めるが……。
一方1941年、独ソ戦のさなか、一人の少女・ミラが包囲されたレニングラードから祖父母のもとへ疎開する。厳格な盲目の祖母との田舎での生活に戸惑うミラだったが、ある日、ドイツ軍の蛮行を目にし──ふたつの時代を結ぶ歴史巨編、ここに開幕。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もち

10
「私たちは選択をした。自分たちの気持ちに背いて」◆1917年。射撃の名手であるスウェータは、冷酷な女殺し屋の影を追う。1941年。都市から避難したミラは、盲目の祖母・スウェータから毒の手解きを受ける。闘争に揺れるロシアで交錯する、女性たちの人生。■ミステリー仕立ての歴史小説。貴族でありながら身内に反旗を翻した女性と、毒物の魔力に取り憑かれていく少女。どちらの前にも、想像を超える絶望が立ちはだかる。ところどころ違和感を覚える箇所を、戦火の無残な道程を、歴史の趨勢と共に、見守っていく。2025/08/27

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