平安貴族の日記を読む事典 - 御堂関白記・小右記・権記

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平安貴族の日記を読む事典 - 御堂関白記・小右記・権記

  • 著者名:倉本一宏
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  • 吉川弘文館(2025/08発売)
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  • ISBN:9784642084826

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内容説明

平安貴族たちが仕事と私生活の出来事を日々記録していた日記(古記録)。藤原道長・実資(さねすけ)・行成(ゆきなり)の摂関政治最盛期の日記を中心に、政務・儀式と行事・信仰・生活などを知る101の言葉を選んで平易に解説。書き手の性格や心情を読み解き、政治情勢、宮中の慣例、皇族や官人の人間模様などから貴族社会の実像に迫る。時代背景の理解に役立つ付録も充実。

目次

はしがき

総説 日記(古記録)とは何か
 一 日本の日記(古記録)
 二 日記(古記録)の目的、筆記の形態と心得
 おわりに

『御堂関白記』とその記主藤原道長
『小右記』とその記主藤原実資
『権記』とその記主藤原行成

政務
 宮中の会議と実務
  陣定/御前定/諸国申請雑事定/受領功過定/外記政/勘申/官奏/定文/上卿/宣旨/請印/改元 
 出勤と働きぶり
  召仰/見参/遅参・不参/候宿/假/過状 
 日々の記録
  日記/先例 
 貴族の昇進
  除目/叙位/加階・擬階奏/列見/定考/位記/殿上人・昇殿/超越/上表 

儀式と行事
 天皇の即位
  践祚・受禅/即位/大嘗会/立太子 
 年中行事
  元日節会/朝賀・小朝拝/白馬節会/踏歌節会/祈年祭/月次祭/六月祓/重陽節会/新嘗祭/豊明節会/追儺
 競技とその勝敗
  競馬/相撲節会/射礼/賭弓/負態 
 子どもの成長
  産養/五十日の儀・百日の儀/着袴・着裳/元服 
 宴会と贈答
  大饗/被物/引出物/纏頭 

信仰
 寺社
  石清水八幡宮/春日社/賀茂社/大原野社/北野社/祭の見物/延暦寺/興福寺 
 法会
 季御読経/御斎会/仁王会/仏名会/法華八講・法華三十講 
 天災への対処
  祈雨・止雨/台風/地震 

生活
 住まい
  土御門第/東三条第/枇杷殿/小野宮/桃園第/三条第 
 占いと禁忌
  陰陽師/物忌/触穢/怪異/解除/方違/日時勘文/夢想 
 病気
  疫病/風病/咳病/痢病/腫物・寸白 

記主の人となり
 藤原道長
  物流の差配/文芸への関心 
 藤原実資
  政権への批判/娘への愛情 
 藤原行成
  家族を喪った悲しみ/出世への願望 

同じ日の日記の比較
 彰子女御宣旨・敦康親王誕生/敦成親王誕生/敦成親王百日の儀

付録
 摂関期古記録一覧
 略年譜
 関係地図(平安京北半・北辺)
 関係地図(京外)
 平安宮大内裏図
 平安宮内裏図
 一条院内裏図
 主要参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Ohe Hiroyuki

3
政務、儀式と行事、信仰、生活とトピックごとに各「日記」の記載を引用しながら、解説がなされる。「日記」を読むための副読本という位置づけといえる一冊。本書だけを読んで中世の日本社会の理解を進めるのもよい▼著者の記述から、穢れという思想や僧侶による鎮護国家の影響は大きいものの、政治権力の争いや病気になった時の対応(隔離、服薬)などは案外今の私たちにも理解できるような「合理的」な対応を取っていることが見えてくる▼思想でありながら、穢れを理由に参内したりしなかったりする等政治の駆け引きに使われているのは興味深い。2025/08/22

左近

2
平安貴族の生活におけるキーワードを解説。タイトルからイメージするほど、実際の日記本文が引用されていなかったのは少し残念。儀式を先例通りに滞りなく行うことが政治だった時代、藤原道綱が無能とされたのは、家に参考資料としての日記が伝承されていなかったのが一因で、藤原実資が重きをなすことができたのは、豊富な日記を所有していたから、という指摘は興味深い。平安時代に限らず、現代のような科学が浸透していない時代でも、人々は意外と合理的に行動していたのが面白い。2026/04/30

skr-shower

2
パラパラと。公的な資料がないから日記で、というのは良いことなのか?書き損じを見ると、墨だし消せないよねと親近感。崩し字読解をもうちょっと頑張ってみるか。2025/09/25

Jirgambi

1
同作者による現代語訳『権記』を全巻一応は読破したが分からないところを補う為に購入。副次的に平安の歴史用語とその用例というべき古記録上のエピソードを解説してくれる、事典とは言いながら読み物として面白い本。 ただし同作者の本を通読していれば気づくことだが既知の記述・引用も目立ち、書き下ろしの記述はさほど多くない。とはいえそれは研究の成果を民間アマチュアへ普及させてきたことへの賜物であり、本書の価値を損なうものではない。寧ろコレをきっかけに次は『御堂関白記』へと読むのを挑戦したくなるのだった。2025/09/09

takao

0
ふむ2025/12/07

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