内容説明
私の愛した男たちは皆行ってしまった。私の魂を受け止めてくれる相手はもうどこにもいない――衝撃作『ダーク』から20年、村野ミロは生きていた。そして息子のハルオは「悪」を知る旅に出るが……。息子を守るため、凍る火の玉、ミロの最後の闘いが始まる。圧倒的迫力で描く、著者渾身のエンタテインメントの結末は。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
246
桐野 夏生は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。久々にてシリーズ終結、正にダークネス、邪悪な人間のオンパレード、人間の業の深さを感じる作品でした。続編もありそうなエンディングです。https://www.shinchosha.co.jp/book/466705/2025/08/13
nonpono
156
読みたかった本をやっと読む。江戸川乱歩賞を受賞した、探偵村野ミロシリーズ大団円を。ミロが子供を産むなんて思わなかった。「ミオはいい女だとおもう。六十歳になるかならないかだが、いわゆるバアさんではない。」という息子のハルオのイントロ。「四十歳になったら死のうと思っていた。だが、わたしも六十歳になっても生きている」というミロが繰り返してきたセリフのイントロにしびれた。ミロを読んできたわたしも、もうすぐ五十だ。鄭、山岸、久恵でしょ、ジンホ、友さん、オールスター登場。あんなラストとは。悲しく虚しいがそれがミロだ。2025/10/04
ウッディ
141
那覇でバーを営み、息子ハルオを育てたミロ。何かから逃れるように、他人との関わりを避け、父親のことや自分の過去を何も告げずに生きてきたミロとハルオの元に、過去からの刺客が近づいてくる。シリーズものとは知らなかったので、過去について何も知らないハルオの視点で、ミロの過去の知りたいという好奇心と正体がわからない奴らに対する恐怖を感じながら、読み進めることになった。情にほだされ、色んな女性と関係しながら、ママ大好きなハルオに違和感を持った。これほどまでの久恵の執念深さは、過去のシリーズを読むとわかるのだろうか?2026/04/13
いつでも母さん
136
実は村野ミロシリーズは未読。ならば黙して語るな!と言われそうですが(苦笑)私の求めてる桐野夏生とはちょっとだけ違う(好みの問題)約500頁、沢山の点だった闇が一つに繋がった時、血とか怨念とか・・はぁ。我が子は希望にもなるし枷にもなるのよね。逆はどうなの?(汗)まぁ、行きつくところは女同士のケンカだったということか。それが一番厄介だったりするのよね(怖ッ!)2025/09/03
hirokun
111
★4 私は残念ながら前作を読んでいないこともあり、少し話の内容についていけないところもあったが、500ページの長編にも拘らず、ストーリーに引き込まれ一気読み。桐野さんは新刊を中心に読んでいる作家さんで、時には何を言いたいのかよく分からない作品に出合うこともあるが、この作品はサスペンス小説として十分に楽しませてもらった。2025/08/26




