内容説明
死者のこころを覗いた先に潜む闇
現役の精神科医が描く最恐怪異譚
「体が捻じ切れて死ぬまで、ゆらゆらさんと踊り続ける」
とある精神病院で囁かれる恐ろしい怪異
「たゆたう」より
現役の精神科医でありラッパーでもある異色の怪談蒐集家・Dr.マキダシの待望の初単著。
・患者の死期がわかるベテラン看護師、彼女には不穏なものが見えていて…「スリーアウト」
・法医学教室にある様々な死者の遺留品、変わり者の教授が憑かれた物「Y字の木」
・医学部の先輩の異常な行動、そして戦慄の因果「ネズミ先輩」
・精神病院で語られる危険すぎる霊とは「たゆたう」
・自死した女性が処置室に夜な夜な現れる「確信犯」
・住人の心を蝕む部屋で起きていた恐ろしい凶事「怒号の部屋」
――など25話収録。
人の心を扱う医者が綴る、死者の「こころ」を覗いた先に潜む幾重もの闇と怪異をご堪能あれ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
eyemu
9
自身では理系だから…みたいなあとがきがあったけど、謙遜の塊。 ある意味、心理学の側面から人の心を書いたビジネス新書を読んでいるような感じがした。 特にくねくねさんは、必読。 ちょっと、泣きそうになった。 あと、最後の怪談を精神科医という視点から検証と分類も「ほぅ!」と、なって楽しめ過ぎた。 トラウマ怪談というタイトルを凄い怖いっていう意味で捉えると少し物足りなく思うかもだけど、心理学的=学術的な意味として捉えて読むとまた別の感想が生まれるはず。2025/08/08
tow
6
こう見えて、ワタクシ、精神科勤務でして←ナースエイド。この時期、湿気が凄くてみんな脳みそにカビでも生えたんじゃないかと思うくらい、症状がひどいことが一番、怖い(笑)「確信犯」「まあだだよ」がお気に入り。2025/08/14
秋野
1
マキダシ氏が稲川淳二の怪談グランプリで優勝したのを機に手に取った。構成がよく考えられているようで後半になるにつれ恐怖度が増していくのが良かった。あとがきでの怪談が人を癒す効果への考察や、医師としての使命感、倫理観を窺わせるのも◎。個人的ベストはゲシュタルト崩壊、まあだだよ、応援団、たゆたう辺りか。ところで同じ青森出身者として気になったのは、登場人物における不良の多さ 笑。やっぱりなぁ、青森はマイルドヤンキー増殖の一途よなあ。2025/08/14
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