内容説明
漂泊の作家が巡り会った愛する妻・セツと美しい国。
日本をこよなく愛した作家の知られざる頃の遍歴。
ギリシャのレフカダ島で生まれたハーンは、十九歳で英国から海を渡りアメリカへ。さらに放浪の旅を続けたのはなぜだったのか。さまよえるハーンの魂が定着したのは、明治二十三年の日本だった。松江で巡り会ったセツと、四人の子供に恵まれ幸せな家庭を築いた、小泉八雲と日本名を名乗った彼の生涯を丹念に調査し、最初のアメリカ人妻にも言及した意欲作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまり
31
朝ドラ「ばけばけ」開始を祝してその生涯をおさらい。渡日以前の様子に比較的紙幅を割いており興味深かった。口語体で読み易すぎるのでもしやと思ったら、あとがきでTV講座の文字起こしと知る。毎日新聞社さんはその旨表紙か裏表紙に一言書いといてくれたら親切。2025/10/01
ちさと
30
あらゆる可能性を探って時間や空間を超越しようとしたハーンは、生涯にわたってまさに旅人だった。朝ドラ「ばけばけ」が始まるということで本屋さんに平積みになっていたラフカディオ・ハーンに関する書籍の中から、彼の生涯をざっくり知ることができそうな本書をチョイス。生誕から複雑な幼少期・青年期が大きく影響した彼の宗教観や精神性を知ることで、彼の日本や日本人に対する思い、また文学への取り組みがより鮮明に見える(気がする)。「ばけばけ」見るかもしれない万人におすすめ。(私は朝ドラ自体を見たことがない)2025/09/23
Kei.ma
17
朝ドラばけばけブームに乗り遅れまいと手に取ったのがこの一冊。真面目な文章と簡潔な表現が心地よい。小学生の時に楽しんだ幾つかの怪談話がほんの少々浮かんでくる。ところで、彼の人生は漂白そのもの、身も精神も彷徨っている姿が見て取れる。功績は確りしているのに。ふと思い出したのは松江城の北にある記念館。和と洋が入り混ざったような空気感が不思議だった。2025/11/10
milk tea
10
朝ドラ「ばけばけ」を見ていなかったら、きっと一生小泉八雲についての本を読むことはなかったと思います。 ドラマでは、おトキさんを中心に話が進みますが、こちらの本でハーン(ヘブン)がどういう人なのかがわかり 視点もおトキさんからヘブンさんに移ってしまうのは あるあるですね。2026/02/24
入江大和
6
もちろん「ばけばけ」で興味を持ったので読みました。漂泊のアメリカ時代が詳しく書かれていて、それは翻訳小説を読んでいるかのよう。そうよね、ハーン氏は来日した時は既に40才だったんだもの、人生の長さを考えるとそうなるのよねと頷きました。「ばけばけ」に相当する日本編が駆け足の印象。漂泊者だったハーン氏が八雲になり、日本で没したこと彼は後悔していないといいなと思う。2025/12/17
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