内容説明
時は明治、岡山の北の果て。
乞食行脚の果てに、七歳の少女シヲは、
村一番の分限者である竹井家に流れ着く。
養女となり過去を捨て、絶世の美女へと育ったシヲは、
自らの子孫の凄絶な人生を見守り続けることになるが――。
美女と醜女が交互に生まれる、呪われた家系に生きる七代の女たち。
明治から令和まで連綿と受け継がれる因果は、
彼女たちを地獄の運命へと絡めとっていく。
憑きまとう死霊の影、貧困と美醜、愛欲と怨念。
時代は巡れど、この因果からは逃れられない――
『ぼっけえ、きょうてえ』の著者が圧倒的筆致で描き上げる、暗黒無惨年代記。
【角川ホラー文庫版刊行記念】
限定書き下ろし
「第十三章 シヲ百三十六歳」収録
世は令和。因果は、終わらない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
くまちゃん
15
何世代にもわたってのべっぴんじごく。もう誰が誰の子か分からなくなってくる(;^_^A2025/11/06
のぼる
13
順番を気にせず読んでいるので、どうなのかは分からないが、今までの岡山ものの集大成みたいに感じた。消耗したが、良かったです。 2025/10/14
ettyan えっちゃん
10
読みたっかったけど、長らく品切れが続いていた本作、ようやくの再販だけでなく、追加された章まであるというサービス。しかも読み始めたら、何という面白さ!因果がねっとりと絡みつき、とんでもない土俗ホラーに仕上がっているんだけど…もうこれマジックリアリズムの流れかと。ここまで呪いが続くともうおかしな気持ちになってくる。百年の孤独などのマジックリアリズムの日本の土着バージョンとして最高傑作。さて、あとがきの朝宮運河さんのおすすめ「不村家奇譚」を読みたい。これまた楽しみな本が増えた2025/08/24
どんぐり
6
一気読みした。とある一族の因果の物語。まさに「ぢごく」。怖いというかなんとも言えない感覚の余韻。良いものを読んだという感覚なのは確か。岩井さんの作品を他にも読みたくなった2025/09/14
明石
5
読了。 美女と醜女が交互に生まれる奇妙な因果を背負った一族の物語。 独特の雰囲気があって、彼女達の人生の断片を観賞している気分になった。 小説としては明治から令和までの話だけども、これから先もこの因果は続いていくんだろうとそんな気になった。2025/08/26




