MF文庫J さよならプリンセス

著者名：中西鼎【著者】/羊谷あく【イラスト】/Kai【原作・監修】

KADOKAWA（2025/07発売）

• ISBN：9784046849755

内容説明

私、平川真白。超厳しい教育ママの言うとおりに生きてきたけど、ママが死んじゃって実は少し安心してしまった高校1年生。
ある日家でまったりしていたら、急に私と瓜二つの存在が現れた！
「あなたは1年後『さよならプリンセス病』にかかりむごたらしく死にます」
……いや何言ってるの有り得ないでしょと思ってたけど、他人にとって理想の人間を演じ続けたら罹る病気らしい。ヤバ、私そのものじゃん！治す方法はただ１つ。「やりたいことを全力でやる」事らしい。
バンドを組む、地雷系の服を着る、友達いっぱい作る、恋人に溺愛される──。
今までの古い私に「さよなら」して、新しい可愛い私になってやる！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

超厳しい教育ママが事故で死んで実は少し安心してしまった高校生・平川真白。急に1年後の未来からやってきた私が現れ、未来を変えるために動き出す青春小説。このままだと1年後『さよならプリンセス病』にかかりむごたらしく死ぬと告げられた舞白が、治す方法は「やりたいことを全力でやる」と聞き、一念発起地雷系ファッションにしたり、バンドに挑戦して仲間ができたり、ゴスロリ系の姫奈と出会う展開で、思わぬ真相も明らかになる中、後悔しないよう一歩前に踏み出す勇気を持った彼女が少しずつ変わっていったその結末はなかなか良かったです。

2025/07/27

[CPT]

読了後にYouTubeを視聴。なるほど！おもしろいコンテンツ。厨二陰キャの独白やキスの描写などふざけた文章に「おいおい......大丈夫か？」となるが、他人の頭の中を覗き見るようでむしろリアル？日記を盗み見る感覚に近い？ストーリーは甘っちょろだが......こういう話は好き。場外乱闘。本×楽曲から浮かび上がる世界観が想像以上に深いく、ゾッする怖さ。”シンセサイザーの分類””譜割と歌詞”など本編とまったく関係ない記述がボカロPが監修している感じで笑える。読み終えてからがおもしろい、病みつきになる作品。

2025/08/10

[椎名]

楽曲を元にしたノベル。作者買いだったが元ネタがあるぶん全体的にいつもの作者の色は薄く、文章も簡潔に書かれていたので必然ながら物足りなさがある。色々と要素は悪くなかったものの深掘りしきらず終わってしまった感覚があり、個人的な好みとしてやはり楽曲を元にしたものが合わないだけかもとも思う。いい加減に懲りましょう……。

2025/08/10