ウクライナ危機以後―国際社会の選択と日本

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ウクライナ危機以後―国際社会の選択と日本

  • ISBN:9784492444870

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内容説明

混乱、分断、動揺――
世界は新しい秩序を築けるか。
ロシア、中国、EU、グローバルサウス、そして、トランプのアメリカ…
大国、新興勢力、独裁国家入り乱れ、欲望と思惑が交差する「混迷の世紀」。
日本に生き残る道はあるのか。
第一線の研究者が国際政治の興亡を鮮やかに読み解く。

国際秩序の流動化、ウクライナ危機がもたらした世界の変化、米中露等の大国の戦略、AI・デジタル技術が変える戦場の様相、日本の外交・安全保障戦略の転換点を多角的に分析。
激動の時代における日本の針路を考える。

現在の国際社会において、国際協調をとなえれば平和を達成できるというシナリオはもはや現実味を失っている。
日本は国際社会において何を守り、どのように緊張と対立を軽減して、どのような世界を実現するのかを主体的に考える必要性に迫られている。
本書は、「欧州で進行中の危機のいかんにかかわらず、インド太平洋がグローバルな平和、安全及び繁栄にとって極めて重要な地域であり、ルールに基づく国際秩序に対する高まる戦略的挑戦に直面している」という認識をふまえて、国際社会はウクライナ危機をいかなる文脈のなかで理解し、それに応答するために何を選択(決定)したのか、日本は何を選択する必要があるのかを論じる。
本書のキーワードは「選択(決定)」。
大きく流動する国際秩序において、国家はいかに生き残るのか、「国家の生存のための選択」という視点で論じる。


【目次】

第Ⅰ部 流動する国際秩序

第1章 ウクライナ侵攻――ロシアと旧ソ連諸国の選択(廣瀬陽子)

第2章 アメリカの「抑制」のグランドストラテジーの超党派性――抑止力と同盟国へのインプリケーション(森聡)

第3章 アメリカ政治の文脈――2つの分断と「外交の内政化」(渡辺将人)

第4章 ウクライナはNATOとEUに加盟できるのか ――決定」と「不決定」の力学(鶴岡路人)

第5章 中国の選択――「ウクライナ危機」に何を見ているのか(加茂具樹)

第Ⅱ部 新しい戦争のかたち

第6章 ウクライナを狙ったサイバー攻撃――ハイブリッド戦と反ハイブリッド戦(土屋大洋)

第7章 革新と持続の戦場――ロシア・ウクライナ戦争が描く技術マネジメントの未来(藤田元信)

第8章 DX(デジタル・トランスフォーメーション)時代の安全保障――加速化するAIの軍事利用とそれがもたらす新しい国際秩序(古谷知之)

第Ⅲ部 日本の選択

第9章 転換期を迎えた日本の安全保障戦略――日米同盟を軸に安全協力を拡大する(神保謙)

目次

第Ⅰ部 流動する国際秩序
第1章 ウクライナ侵攻――ロシアと旧ソ連諸国の選択(廣瀬陽子)
第2章 アメリカの「抑制」のグランドストラテジーの超党派性――抑止力と同盟国へのインプリケーション(森聡)
第3章 アメリカ政治の文脈――2つの分断と「外交の内政化」(渡辺将人)
第4章 ウクライナはNATOとEUに加盟できるのか ――「決定」と「不決定」の力学(鶴岡路人)
第5章 中国の選択――「ウクライナ危機」に何を見ているのか(加茂具樹)
第Ⅱ部 新しい戦争のかたち
第6章 ウクライナを狙ったサイバー攻撃――ハイブリッド戦と反ハイブリッド戦(土屋大洋)
第7章 革新と持続の戦場――ロシア・ウクライナ戦争が描く技術マネジメントの未来(藤田元信)
第8章 DX(デジタル・トランスフォーメーション)時代の安全保障――加速化するAIの軍事利用とそれがもたらす新しい国際秩序(古谷知之)
第Ⅲ部 日本の選択
第9章 転換期を迎えた日本の安全保障戦略――日米同盟を軸に安全協力を拡大する(神保謙)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

中将(予備役)

2
ウクライナ危機以後変化した国際情勢に関する論文集。ウクライナの選択の固さとCIS諸国へのロシアの影響力低下・続く経済依存を論じる廣瀬論文、米国の「抑制」の基本戦略を解説する森論文、米国内の各派を整理する渡辺論文、最終決定まで手続を残すことでEU加盟が進む反面覆る危険を指摘した鶴岡論文、中国の外交戦略を解読する加茂論文、ウクライナ戦争の歴史的意義を指摘する土屋論文、技術マネジメントを論じる藤田論文、現代戦を経ない日本の限界と技術による優位を論じる古谷論文、日本の位置を再論する神保論文いずれも今日の論点だろう2026/02/02

Humbaba

0
国と国の間の関係というのは単純なものではない。国の方針というのも位置までも同じではないし、定まっている方針についても短期的な方針と長期的な方針があるため今見えているもので全てを判断してもいけないだろう。いずれにせよ自国の発展を求めているというところは変わらないが、それをどのような手段で実現しようとしているかは変えられる。それを理解した上で国同士の関係を築いていくことが肝要になる。2026/05/21

Kaz

0
★★★☆☆ 第2章にあるように、米国が共和党政権か民主党政権かに関わらず、「抑制」を基本戦略として志向し、安全保障上のパートナー国へのコミットメントを削減する一方で、第5章で分析されているように、中国が「制度覇権」への意欲を益々高めれば、近々国際秩序は大きく変わるのではなかろうか。 その時、二大国の前線に位置する日本はどのような選択をすべきなのか。 我々日本国民は、センチメンタルな感情論にもイデオロギッシュな極論にも流されず、リアリスティックな判断ができるのか。 本書は論文集なので、若干読みづらいのが難。2026/05/08

雪だるま

0
ロシアによるウクライナ進行の以前と以後では世界情勢は大きく変わった。国際社会が共有してきた利益と価値に対する認識の変化が顕著であり、世界の分断が顕在化するようになった。権威主義の台頭と民主主義の後退が認識されるようになり、戦争と安全保障への向き合い方も大きく変化していく。2025/09/17

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