内容説明
新しい時代の女性像を書き続け、韓国の女性たちから愛される作家イム・キョンソン。自身が「もっとも大切な作品(朝鮮日報 2023-05-03)」と位置付けるエッセイ『リスボン日和 十歳の娘と十歳だった私が歩くやさしいまち(原題:やさしい救い)が待望の邦訳出版!亡き父母への様々な思いを胸に、幼少期に家族と過ごした思い出の地に娘ユンソとともに再訪することを決意したキョンソン。過去の思い出と向き合い、家族の大切さや娘との新たな絆を築いた12日間の旅路を記す。「母さん、父さん。私、ユンソを連れてリスボンに帰ってきたよ。」-『リスボン日和』作中より-
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
もえ
18
図書館でジャケ借り。亡き父母とかつて1年間だけ暮らしたリスボンを、当時10歳だった著者と同じ歳の娘を連れて訪れる旅のエッセイ。リスボンという町のことは殆ど知らなかったが、1755年のリスボン大地震や国民的作家フェルナンド・ペソアのことを知り興味深く思う。父母がかつて通った大学、記憶に残る海岸やマンションなどを巡る中、行く先々でやさしいリスボンの人々に出会う。難しかった父母との関係を見つめ直し、旅の終わりには娘の輝かしい未来へと思いを繋いでいく。ネットの地図で実際の景色を見たりしながら読むのも楽しかった。2024/12/08
ソフィ
1
美しく抑制のきいた誌的な文章。旅の仕方も10歳の娘を連れているとは思えないほど落ち着いている(書店、学食、墓地やカーサ・デ・ファド)。思い出をたどりながら両親との関係、一人の人間としての親たちに思いを馳せる。なんらかの気持ちの区切りがついて、やさしいなにかが心に残る。ホテルのシーツの話にほくそ笑む。2025/04/18
Rie N
1
リスボンに行きたくなる新しい紀行エッセイ。昔親しんだ場所再び歩くって、こんな感じ。2025/02/20
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