内容説明
ドーキンス進化論の集大成! ガーディアン、フィナンシャル・タイムズほか年間ベストブック
現存する生き物の姿かたちや生態、遺伝子は、その祖先たちが生きていた世界のあり方を記録した「本」として読むことができる──。進化生物学の金字塔『利己的な遺伝子』の考察をさらに深め、卓抜な表現で綴られたドーキンス進化論の決定版。カラー図版多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
特盛
31
評価3.7/5。ドーキンスの新作。遺伝子視点の生命史。我々の遺伝子には数十億年に渡る過去の祖先達の生活環境の歴史が刻み込まれている。自然淘汰の力学が織りなすめまいがしそうな程不思議な事例が美しい写真やイラストとともに満載だ。ここにいることが奇跡とも思えるし、個体としての自分の境界がますますわからなくなる気持ちになった。個体は気が遠くなるような複雑な社会であり、「私」とは幻想であるよなぁとしみじみ。2026/05/20
おだまん
13
図版がとっても楽しい。個体から遺伝子の話へのストーリーの過程が自然に流れていく。なるほど私たちはウィルスだったのか。2025/10/02
Yuki2018
7
擬態や収斂進化等の豊富な事例が美しいイラストや写真付きで説明される前半はとっつき易いが、後半は難解。その主張は「利己的な遺伝子」の延長線にある。遺伝子が生物体を利用しているのであり、その逆ではない。遺伝子は「自分を複製せよ」と言うアルゴリズムで、本質は情報であり、物理的な死を超えて存続できる。全ての生物は謂わば「遺伝子版死者の書」で、上書きを繰り返して現在に至っている。全ての哺乳類は殆どの遺伝子を共有しており、その中で「良い旅の仲間」遺伝子が協力し合って淘汰を勝ち残ったのが私自身を含む現存生物なのだ。2026/01/03
オズ
5
片目を瞑るフクロウ。ウンピョウの牙。クジラの脚の痕跡。2025/09/05
Scotts
2
遺伝子は死者が残した書であるとして、その書によって「未来は祖先がうまく切り抜けた過去とあまり変わらないことに賭けているのだ」との解釈には納得。過去はそれほど急激な環境変化にさらされる機会も多くはなく、あったとしても変化に適応できるものが自然淘汰を乗り越え、進化して来たのだと思う。一方で、現代の人間が引き起こしている変化はあまりにも大きくて急激であるが故に、進化して種として生き残るだけの暇も与えられず淘汰されてしまう(絶滅してしまう)事態が多発しているのだと思うと心が痛む。生物の図や写真がカラーでいい。2025/10/10




