内容説明
失われた年金財源は9兆円超、紛失した年金記録は5000万件……私たちの老後を支えてくれるはずの年金制度は、なぜかくも破綻したのか。年金問題を世に知らしめた2004年講談社ノンフィクション賞受賞作に、大幅改訂&加筆した完全版。本書は2003年9月刊行された『年金大崩壊』及び2004年4月に刊行された『年金の悲劇 老後の安心はなぜ消えたか』を大幅に加筆・改編したものです。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きっしょう
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長年積み過ぎた。ただ、今だからこそいえる事はこの本が出たときと比較して基本的な状況が何か変わったとは到底思えない。官僚の自己防衛能力の強靭さを崩すのは大変そう。2012/02/28
おっしょう
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★★★☆☆(3.5)2008/10/21
うたまる
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公僕なんて夢のまた夢、残念ながら公務員は国民の敵でしかない。繰り返される旧社会保険庁の不正の数々に、怒りも悲しみも笑いもなく、ただただ虚無に落ち込んでいく。インチキが発覚しているのに、彼らはどうしてこんなに図太く開き直れるのだろう。年金資金の流用に「そんな何兆何千億という話じゃないですから…」。入力漏れの指摘に「立証責任は加入者の側にあって、社会保険庁の側にはない」。浪費される中抜きシステムには「悪法と思うなら変えればいいじゃないの」。誰も最初はこうではなかったはず。公務員という制度が人間を歪ませるのか。2018/09/04