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内容説明
接触8割削減の科学的根拠を問う
「百年に一度の災禍」に向かい、社会経済活動を大幅に止める未曾有の対応をとった政策過程の検証は、まだ十分ではない。
医学以外の専門的知見が政策決定に反映しにくい構造の歪みを指摘。社会経済活動とのバランスをとる対策の在り方を、経済学者が経済学的視点から解説する。次の危機に備えてわれわれが知るべきことを明らかにする注目の一書!
科学的根拠に基づく政策形成は、どの程度の合理性をもって行われたのか。
コロナ禍における日本の政策対応を、EBPM(合理的根拠に基づく政策形成)の視点・経済学の二側面から検証。
医療政策の構造的な歪みや不確実な数理モデルを無批判に受け入れた政策決定プロセス、費用対効果の検証の軽視などの問題点を鋭く指摘し、感染症対策と経済活動のバランスを再考する知見を提示する。
対コロナ政策への、経済学からのメッセージ。
「コロナ」はまだ完全に終息してはいない! 次の波がやってきたときに、果たしてわれわれは、今回の経験を活かして、うまく対応できるのか――この問いに対して本書は説得力のある指針を明示する。
本書は著名な経済学者の初の単著。医療経済学会会長を務めた経験も踏まえ、現場と理論の両面に精通した著者だからこそ書ける、得心の内容!
目次
序章 われわれは合理的に対応したのか
第1部 EBPMの視点
第1章 「接触8割削減」の科学的根拠
第2章 「接触8割削減」の代替案の説明
第3章 「接触8割削減」の検証可能性
第4章 基本再生産数の変更
第2部 経済学の視点
第5章 健康と経済のトレードオフ
第6章 第1波対策の効果と費用
第7章 対策の負荷の偏在
第8章 行動を理解する
終章 より良い選択肢はあったのか
参考文献
数学付録
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