コーヒー2050年問題

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コーヒー2050年問題

  • 著者名:武田淳【著】
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 東京書籍(2025/07発売)
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  • ISBN:9784487818594

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内容説明

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本書は、気候変動とコーヒーをテーマにしています。
執筆のきっかけとなったのは、2015年にクリスチャン・バン(以下、Bunn)らが発表したある論文です。
「一杯の苦いコーヒー(A bitter cup:Climate change profile of global production of Arabica and Robusta coffee)」
と題されたその論文は、地球温暖化によって、将来、コーヒーの産地でどのような影響が出るのかを予測した論文でした。
ビッグデータの分析によって導き出された結論は、
「2050年までに、現在のコーヒーの産地で適作地域が半減する」
というものでした。
その後、Bunnらの研究を受けて、ほかの研究者も最新データを用いて検証を重ねていますが、
残念ながら結果は変わっていません。
このシミュレーションは、日本のコーヒー業界に大きな衝撃を与え、
「コーヒー2050年問題」と呼ばれるようになりました。
気候変動を前提とする時代に、コーヒーの生産現場では今何が起きているのか、
消費者である私たちに何ができるのか、これらの問題を一緒に考えていきましょう。

目次

【第1章】はじめに
・コスタリカの森の中から
・パプアニューギニアの森の中から
・「気候がおかしい」生産者の語りから
・コーヒーワインとの出会い
【第2章】コーヒーの基礎知識
・コーヒーチェリー(果肉)から始まった人類のコーヒー利用
・エチオピアのコーヒーボール
・コーヒーはどのように世界に広まったか
・コーヒーはどこで取れるのか
・コーヒーを飲んでいるのは誰か
・コーヒーにはどのような種類があるのか
・コーヒーが「豆」になるまで
・コーヒーが私たちの手元に届くまで(コーヒーの流通過程)
・コーヒーの金額はどのように決まるのか
・なぜ、生産者は貧しくなるのか
【第3章】気候変動による各産地への影響
・「適作地域の半減」とは何を意味するのか
・気候変動によってどのような影響が出るか
〈産地への影響――中東・アジア編〉
・イエメン
・インド
・インドネシア
・ベトナム
〈産地への影響――カリブ海編〉
・マルティニーク島
・ジャマイカ
〈産地への影響――中南米編〉
・ブラジル
・コロンビア
・グアテマラ
・ホンジュラス
〈産地への影響――アフリカ編〉
・カメルーン
・タンザニア
・ウガンダ
【第4章】コーヒーの生産量をいかに維持するか
・2050年に産地がどう変わるか
・スリランカ
・コンゴ民主共和国
・ネパール
・中国
・台湾
・日本
・マレーシア
・マダガスカル
【第5章】減りゆく収入をどのように確保するか
・コーヒー豆以外の部位から収入を生み出そう
・コーヒーチェリーティー文化圏
・コーヒーチェリーティーの文化史
・コーヒーリーフティーの文化史
・エチオピアのクッティ
・スマトラ島のカフア・ダウン
・食べ物としてのコーヒー
・ボリビアにおけるコーヒーチェリー料理の多様性
・コーヒーの花を食べる
・コーヒーはちみつ、コーヒーフラワーティー
・おいしいコーヒーを飲み続けるために
あとがき
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koji Takahashi

6
コーヒーの歴史を学び、現在を知り、未来を考えることができる、Coffee lovers必読の一冊です。著者が大学院で学んだ知識、現地で活動した体験、そして多くの人々の協力がぎっしり詰め込まれている。国内外の論文を多数参考文献としているのでコーヒーの教科書として持っておきたい。2025/07/27

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