内容説明
いかに軍隊が狂気の集団であり、将兵の一人ひとりが沖縄の住民にとってまったく気の許せぬ隣人であったかを克明に描いた傑作!
元NHKディレクターで大宅壮一賞受賞者の国分拓の解説。
「残酷な近代戦が最も圧縮したかたちで行われた唯一の実例」としての沖縄戦。
住民の四割近い死者の加害者は米軍だけではなかった。
友軍とたのむ日本兵によって避難壕から追い出され、赤ん坊は毒殺され母親は慰安婦扱いされた。
敗戦後にもかかわらず、保身にかられた隊長によって住民は斬殺された。
さらに戦後、米兵によって引き起こされた轢き逃げ、強姦、殺人……。
日本軍、米軍の別なく、いかに軍隊が狂気の集団であり将兵の一人ひとりが沖縄の住民にとってまったく気の許せぬ隣人であったかを、起こった事件を例示して克明に描いた傑作ノンフィクション!
1982年4月徳間文庫刊の新装版。
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