内容説明
「生きることはわかったような気がするんだけど、死ぬっていうのはどういう感じなのかな」
谷川俊太郎さんは、亡くなる2週間前まで語ってくれました。
「いきる」「はなす」「あいする」「きく」「つながる」「しぬ」とは?
詩人が語った111の言葉を、書き残した44の作品と一緒に構成する「ことば+詩集」です。
ぽつりとおかしく、ぽつりと鋭い、谷川さんが置いていった言葉たち。
92歳でこの世を去るまで、新しい作品を生み出し続けた谷川さん。
「答えのない人生」を生きた谷川俊太郎さんの宇宙が見えてきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
185
2024年に92歳で亡くなった谷川さんの言葉と詩が、いきる·はなす·あいする·きく·つながる·しぬに峻別されている。人生や詩作への達観がさりげなく伝わってきます。「みんな自己表現ってことをすごい大事にしてますよね。僕は最初からそれが疑問でした。大体、表現できる自己なんてものが自分にあるのかなって」2025/09/27
けんとまん1007
79
敬愛するお一人、谷川俊太郎さん。その詩は言うに及ばず、その言葉自体が、一遍の詩のようでもあり、身に沁みる。谷川俊太郎さんは、自分自身を媒体として、宇宙の在り様を言葉として表現していたのではないかと思う。いつまでも、満足することなく、絶えず、先を見つめる眼が凄い。改めて、タイトルの「行先は未定です」の意味を考える。果たして、今の自分はどうなんだろう?と。谷川俊太郎さんの行先は、そんじょそこらではなく、遥か彼方なんだろう。2025/09/06
ネギっ子gen
74
【今は、生きている意味もなくていいと思える】「次元の高い抽象的な言葉じゃなくて、日常に即した言葉で、現代詩を成立させた」と語った詩人の言葉と詩を収録した本。『朝日新聞』掲載の詩などに加筆。巻末に収録作品一覧。<現代詩の捉え方が狭いという思いは、書き始めた頃からあったんですよね。詩の雑誌に載ってる現代詩だけが詩ではないと思ってた。歌謡曲の詞の中にももちろん詩があるんだし、世間一般に認知されているよりも、広く詩を捉えてたところがありますよね>と。で、<厳密に詩とは何かってことを考えなくてもいいんだ>とも――⇒2025/09/13
まる
28
晩年の谷川さんのインタビューとそれに呼応するようにこれまでに発表された詩が収録されている。 失礼な言い方かもしれないけれど谷川さんの人生のまとめのよう。自分の本音を書きながら読んでくれる人のことも意識しつつ。詩しか書けないから。 「幸せはささやかでいい、ささやかがいい。不幸はいつだってささやかじゃすまないんだから」2026/03/22
朗読者
28
谷川俊太郎さんの詩もありますが、各章の冒頭に書かれる価値観、それも90代になって変化を重ねたあとにたどり着いた価値観を語っているところが興味深かった。最後から4つ前のページには、「もう92年生きてきたから」という言葉があるので、亡くなる直前までこれを書いていたんでしょうね。谷川さんの軽くてちょっとふざけている感じに触れたくなったらまた読んでみよう。2025/10/05




