ベトベト・メモリー

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ベトベト・メモリー

  • 著者名:芦花公園【著】
  • 価格 ¥1,881(本体¥1,710)
  • 講談社(2025/07発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065395202

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内容説明

あの「父殺し」を犯したのは、君なのか僕なのか? 完璧美少年ケイと努力優等生シンのトラウマ劇は奈落に墜ちてゆく。崖っぷちの絶望と嫉妬に縛られた、愛と幻想のブラザーフッド! 

「ななな、なんなんだー、こ、こ、これは」
とんでもない妄想と現実がかくも複雑怪奇に絡み合った物語に、読み手は囚われ驚愕する。―東雅夫(文芸評論家)

「天国に行っても私とお母様を見守ってください」
今日も幻聴にうなされる――耳元で囁くのは17才のケイの声だ。十代の頃の懐かしくて香しき、そして忌まわしき記憶が、うらぶれた高校教師・真一郎の意識を支配する。殺しの記憶から怪しい宗教、非合法治療まで、マージナルな想像力で繰り広げられる世にも不思議な脳内アドベンチャー。奇才・芦花公園が鋳造する幻想とリアリティのアマルガム(合金)に、読者は金縛りにされるであろう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MINA

12
面白かった、ことは間違いない。がそれと同時に、煙に巻かれたような感じもしてよく分からない。帯文句引用するに…幻想と現実が混じり合う、究極のマジック・リアリズムとのこと。なるほど確かにシンとケイの現実の、どれが真実で修二の創作で夢なのか徹底的に惑わせてきて頭がクラクラしてくる。まさに「しつこい汚れ」で「神経に障る」ような強烈な世界観だけど、不思議と全く不快ではなく奇妙な満足感がある。ベトベトする悪夢のようなトラウマに満ちた現実を、見事試練をくぐり抜けて修正しハッピーエンドを勝ち取ったって解釈でいいのかな。2025/08/04

あられ

11
おもしろかった\(^o^)/ 「モンスター、たおせた⋯⋯」あの〝父殺し〟を犯したのは⋯⋯ 読むうちにどんどん気持ち悪くなってくる。。。←ほめてます。ケイとシンのプラトニック? 彼らは今いくつなの? 作家の作品? 新興宗教はなんなの? 頭をぐらんぐらん揺さぶられ、振り出しに戻った? いや、既に終わっているのか? もう一回、読む??2025/07/23

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