内容説明
会話で相手と交替するまで平均0.2秒。この一瞬にどんな高度な駆け引きや奇跡が起きているのか――言語学の歴史を大づかみに振り返りつつ、「食べログ」レビューからお笑いに日銀総裁の会見、人気漫画まで俎上に載せ、日常の言語学をわかりやすく伝える、待望の書き下ろし。なぜうまく話せないのか。悩んでしまうあなたの必読書!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
75
ますます言語学と、その界隈に嵌まりつつある。読めば読むほど、世界が広がり、かつ奥行がでてくる言語。それは、人間とは何という存在であるのかを考えることでもあると思う。人間という種が、生まれ持っているもの、環境から得るものなど、興味が尽きない。しかし、何気なく話したり、見たり聞いたり書いたりしていることの凄さを考えずにはおれない。2025/11/04
まこみや
61
「言語学」初心者向けの入門書というよりも、「言語学」に対して興味づけをして好奇心を誘い出す本である。何よりもまず著者自身が「言語学」探検にワクワクしている点が伝わってくるのが素晴らしい。次に入り口としてターンテイキングの0.2秒に目をつけたのが秀逸だ。さらに普遍的で厳密たらんとする専門的な表現を平明で身近な言葉に置き換えて説明するのも好感を抱く。加えて例の出し方やアナロジーの喩えも明解だし、註や参考文献でもっと知りたい人への導入も親切だ。「言語学って本当に面白いなあ」と本人自身が身をもって教えてくれる。2025/12/17
マカロニ マカロン
20
個人の感想です:B。『きょう、ゴリラをうえたよ』の著者でもある水野太貴さんは出版社(文中で新潮社の入社面接に落ちたと書いている)で編集者として勤務するかたわらPodcastで「ゆる言語ラジオ」で語り手を務める言語学研究家とのこと。1995年生れ。人間は0.2秒で話者交替(ターンテイキング)をして会話や議論を成り立たせているという。自分の会話を考えると、私自身はそんな早さで応答ができるとは思えなくて、意外な感じがした。この本はすごく真正面から言語学に向き合った内容でなぜそんなに売れているのかわからなかった2025/11/27
Atsushi Kobayashi
17
タイトル買い。。。でも、それほどではなかった。。当然ですが2025/09/29
タカナとダイアローグ
17
水野さんの「いびつな言語愛」により書き上げられた本。専門分野を磨き上げるタイプの本では得られない知見があり、フックとして言語学に親しんでもらえば良いと言うメッセージを受け取った。会話のターンテイキングという切り口がこんなにも広く深く、人間こんな複雑なことやってんのかよという驚きで、自分と出会い直せる。マジョリティが使いやすいように採用されている数々の「正しい」振る舞いを考え直すことができる。吃音を持つ方の発生しやすい言葉選びとか考えたことなかった。あとがき良い。堀元さんの本紹介順番に編集者の遊び心を感じた2025/10/27
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