内容説明
ゾウを飼うことになったらどうする?
宝くじを当てて莫大なお金を手にした老人ジオは広大な土地に一人で暮らしていた。
ある日、偶然であった少女シラのために、サーカスのゾウを買い取って庭で育てることになる。
「こんな大きな動物、はじめてみた」
ドーナツ店のだだっ広い駐車場で、シラはゾウのヴェーダと出会った。
これは運命だ!
広大な土地に高い塀を築き、大きなゾウを飼うのは、とても大変なことでもあり、わくわくすることでもあった。
奇想天外な設定の痛快エンターテインメント。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Mipo
4
「ゾウがやってきた」というタイトルはことわざだと思ったが、本当にやってくるんた!という驚き。トルコ系アメリカ人のシラに訪れた突然の別離。動物保護に関する諸国の考え方のちがい。性別や国籍の違いで生じる不当な差別。テーマが盛りだくさんで、次々に視点人物が切り替わるから一気に物語に引き込まれた。主人公のシラがかわいい。迷いながら、わからないなりに懸命に行動する姿が愛しいし、新しい友達マテオとのコンビがほほえましい。〈つなぐ〉会のお礼の手紙について、いいのかよくないのかわからないとシオが素直に言うのがよかった。2025/09/23
timeturner
4
250ページちょっとにいろんな要素がぎゅっと詰まっていて面白かった。移民政策、男女雇用機会均等法、野生動物保護、生態系、文化遺産、自閉症、社会的孤立……普通なら焦点がぼやけてしまいそうなのにうまくまとまっている。ミスター・ピクルスの暴れっぷりとヴェーダの糞の凄さに驚嘆した。2025/08/09
たこい☆きよし
3
アメリカにおける移民問題、自閉症児などの現代的なありそうな題材を取り入れつつ、宝くじで一山当てて本当に一山買っちゃった老人と象をめぐるありえなさそうなストーリーの主軸が織り合わさる。舞台がオレゴンなので地名や川、山の名前になじみがある。あの広大な土地のどこかなら、こんなことがあるかも?2025/08/20
真波
2
児童書とは思えない内容の深い作品だった。二重丸で妹にお勧め。2025/10/02
サルサル
2
職場で協同で購入した宝くじが当たり、大兼持ちになった老人ジオと出会ったシラ。小学校2年時の担任がジオの奥さんだった事やクラスのマテオとの出会いから、ゾウを飼う手伝いが始まる。母親が母国に入国書類不備で戻され会えない淋しさをゾウのヴェーダの世話で紛らわす。ヴェーダも幼い時に母親と引き離され、シラとマテオで探し出す。一年ぶりに母親と再会したシラ、ヴェーダも20年ぶりに母親と再会。じーんとくる話だった。2025/08/29




