紅い皇帝 習近平

個数:1
紙書籍版価格
¥3,850
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

紅い皇帝 習近平

  • 著者名:マイケル・シェリダン/田口未和
  • 価格 ¥3,850(本体¥3,500)
  • 草思社(2025/07発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 1,050pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784794227881

ファイル: /

内容説明

粛清と情報統制、個人崇拝で頂点に昇りつめた習近平。
その実像と中国権力構造の内幕を暴いた衝撃の書!

習近平は1953年の北京で特権階級に生まれた。
青年期に文化大革命で下放されるが、その過酷な境遇から這いあがって共産党に入党、
幾多の謀略、粛清、権力闘争を生き抜いて党内の階梯を昇っていく。
福建省、浙江省、上海市のトップを経て、2012年に共産党総書記、
13年に中国国家主席、そして終身統治の地位に。
その権力掌握の過程で「反腐敗闘争」として政治局や人民解放軍の政敵を粛清、
情報統制を強化し、言論の自由を制限する一方、
監視社会を構築、絶対権力の「共産党・中国政府・人民解放軍」の三権を掌握する。
さらに、それまでの集団指導体制から、毛沢東後唯一の独裁体制を確立する。
本書は生誕から現在に至る全過程をたどり、いま強権の頂点にありながら
危うさを抱える「紅い皇帝」の全貌に肉薄する。

現代中国を理解するための必読書!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

64
毛沢東以来の独裁的権力を掌握した中国の最高指導者・習近平の評伝。父は建国時からの党幹部習仲勲。文革で父・仲勲は粛清され、本人は陝西省の辺境に下放。本書前半では、その試練から、特権階級のコネで「工農兵学員」という推薦入学枠で清華大学へ。台湾対岸、福建省の片田舎から、同省内の各地で統治の実績を積み最年少で福建省長を務めた後、浙江省を経て上海の党書記に抜擢され、中央への足掛かりを掴む。後半は、北京に舞台が移り、政治局常務委員になってからの権力闘争や党総書記に選出されてから独裁的権力を確立していく過程を描く。⇒ 2025/12/22

とり

9
習近平とは何者なのか、かなり踏み込んで書いている。生い立ち、家族、学位論文の代筆疑惑、愛人、粛清、天安門事件、パンデミック、一帯一路など、普通の感覚だと書くのが躊躇われるような内容も漏れなく取り上げている。本書を読んで思い出したが、オバマ元大統領の回顧録(後編)を早く出版して欲しい。大統領一期目の回顧録は読んだが、二期目(2012年以降)で習近平が総書記になってからがまだ出版されていない。米大統領には習近平がどのように映っていたのか知りたい。2025/09/24

ふみりな

3
凄まじい権力闘争、負ければ命を落とす、日本では考えられないが彼らには常識だ。住民の大量虐殺など簡単に行えるのは中国統治者のDNAだろう。2025/12/09

金吾庄左ェ門

3
文化大革命の経験(トラウマ)を周囲への攻撃(復讐)に使い、自身を権勢を高め正当化する最悪の人間性がよくわかります。親(党)の前では良い子を演じながら、裏では弱い者いじめが大好きな悪ガキが、そのまま大人になったのです。自分の受けた教育を、復讐や攻撃に使うのは教育の失敗なのですが、その失敗が世界に災いをもたらそうとしているのは、ある意味でスターリンの再来とも言えるでしょう。そして毛沢東は、中央に疎まれ地方回りをさせられたのですが、習近平はスターリンや毛沢東からとても良く学んでいる事に注意しなければなりません。2025/07/05

taq

2
政敵をつぎつぎ粛正して独裁政権を打ち立てた習近平の半生。とりわけ日本にとって恐ろしいことが終盤に書かれている。彼が軍を掌握したときに目論んでいたこと。「太平洋の入口に連なる国防上重要な諸島の支配権を握る」ことで「そのために中国は」「アメリカとその同盟国を破る必要がある」。どこを指すかは明らかで、台湾を巡る首相発言について、日本の報道と海外の報道では扱い方が違うのは、海外の報道の方が忖度なしに世界を見て報道しているからだろう。日本の危うさを憂える。2025/12/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22730153
  • ご注意事項

最近チェックした商品