集英社文芸単行本<br> 給水塔から見た虹は

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集英社文芸単行本
給水塔から見た虹は

  • 著者名:窪美澄【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 集英社(2025/07発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 570pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087700060

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内容説明

あなたと私は違う。だから、一緒にいよう――。
『ふがいない僕は空を見た』『夜に星を放つ』の著者が、今を生きる人々に贈る感動作。

【各界からの反響続々!】
なんて誠実な小説なのだろう。今、この時代に、この本と出会えてよかった。――武田綾乃(作家)

白か黒かでしか断じない、この時代に絶対に有効な“あわい”の物語。――早見和真(作家)

何度も胸が潰されそうに痛かった。彼らの日々に、どうか幾重にも虹がかかりますように。――町田そのこ(作家)

その人の涙のわけを知らない。分からない。けど私たちは何かを思うことが出来るから見つめながら目を逸らさずに、あなたの話を聞きたい。――山本奈衣瑠(俳優)

【あらすじ】
中学二年生の桐乃は、団地での暮らしに憂いていた。
郊外にある古い団地群には、様々な国にルーツを持つ人が生活している。そのせいか桐乃のクラスは衝突が絶えず、ベトナム人のクラスメイト・ヒュウがいじめの標的になっていたのだ。
家に帰っても、母の里穂は団地に住む人々を国籍問わず日夜助けており、「娘の私より、他人を優先するんだ」という思いがどうしても消えない。この場所で生活することに対する桐乃の嫌悪感は、日々強まっていく。
そんな中、中学校で起きたとある出来事をきっかけに、桐乃はヒュウと話すようになる。ヒュウは、理由は違えども、桐乃と全く同じことを望んでいた。
「この団地から出て、遠くに行きたい」と。

はじめてできた友達、母とのすれ違い――。
桐乃・ヒュウ・里穂のそれぞれの視点から、社会に蔓延る様々な分断に翻弄される2人の“こども”が少しずつ“おとな”になるひと夏を描いた、ほろ苦くも大きな感動を呼ぶ、ある青春の逃避行。

【著者略歴】
窪 美澄(くぼ・みすみ)
1965年東京都生まれ。2009年「ミクマリ」で女による女のためのR-18文学賞大賞を受賞。受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』が、本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10第1位、2011年本屋大賞第2位に選ばれる。また、同年に同作で山本周五郎賞を受賞。12年『晴天の迷いクジラ』で山田風太郎賞を受賞、19年『トリニティ』で織田作之助賞、22年『夜に星を放つ』で直木賞を受賞。他の著書に『夏日狂想』『タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース』『夜空に浮かぶ欠けた月たち』『ルミネッセンス』『ぼくは青くて透明で』などがある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

304
窪 美澄は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、JHS-JG&VB夏休み給水塔大冒険青春譚の感動作でした。 現在進行形だと思いますが、今後ますます本書のような状況が増えるんでしょうね。私の甥っ子は、ベトナム人女性と結婚しました。是非幸せになって欲しいと願っています。 https://www.bungei.shueisha.co.jp/shinkan/kyusuito/2025/08/28

パトラッシュ

284
参院選でも論議された外国人問題だが、法律や制度が追いつかぬまま増え続けている。言葉も習慣も肌の色も違う人びとと隣人として付き合うには、どちらも自分たちが当然と信じていた前提や考え方を捨てねばならない。特に出る杭は打たれる日本では否応なく不条理な思いに囚われ、プライドを傷付けられた心の傷が悲鳴を上げる。桐乃もヒュウも、彼らの母やティエンにケヴェンも、そんな押し隠していた思いが現実とぶつかって耐えられず爆発してしまう。相互理解とは美しい言葉だが、自分が損をしたり苦しんでまでやる必要があるのかと問いかけるのだ。2025/08/04

bunmei

238
多くの外国人が住み、高い給水塔がその生活を見守ってきた古い団地が舞台。そこに住む中学2年の桐乃と同級生のベトナム人ヒュウ、桐乃の母里穂の3人の視点から外国人に対する差別や偏見、分断といった社会の歪を露にする。と共に多感期な桐乃とヒュウのひと夏の成長を描いたスタンドバイミー物語。在籍外国人という社会派テーマの中に、少年少女の揺れ動く心理や葛藤、心の聲を切なく投影してくる。文中の「日本人に何がわかる」というベトナム人の怒りの言葉に、本作の主題と心の叫びを感じた。ただ、里穂の傲慢さには全く共感はできなかった。 2025/09/05

nonpono

226
本書では孤立していた日本人の女の子は、「この団地から出て、遠くに行きたい」と願います。ひと夏の同級生のベトナムの男の子との家出、知らなかった世界。「誰かが幸せにしてくれるのを待っていたら、どんどん時間がすぎちゃう。だから、自分でそう決めようと思うの。わたしは幸せに生きる、って。」出逢い、人は人によって変わります。ベトナムの男の子の祖父の「どう生きようと、おまえの人生はおまえのものだ。誰のものではない。それがどんな人生でも自分の人生を愛し、生きるんだ。」、血の通った言葉です。自ら開いた、夏の扉が開いていく。2025/08/04

うっちー

197
参院選でも焦点になりましたが、難しい問題です2025/07/30

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