内容説明
日本書紀、日本霊異記、源氏物語、太平記から明治大正の名作文芸など、気鋭の怪談研究家が古典籍や名作文学の「怖い話」を厳選し、その恐怖の歴史的、文学的系譜を解説する。怨霊の祟り、江戸の化け猫騒動、戦時中の怪奇事件が裏付ける業の応酬とは?小泉八雲が見出した日本の怪談を通じて、本邦独特の死生観が浮かび上がる・・・・・・。本書を通じて、日本の「こわい」を知るべし!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
XX
7
シリーズ二作目の今回は有名怪談の原点を古典芸能・文芸に求める色が濃く、著者も期せずして日本の歴史を辿る内容にもなっていて興味深い。二・二六事件については自分の不勉強を恥じつつ、ルーズベルト呪殺についてはまだ確実な裏がとれていないのかと少々がっかりもした。最終章は小泉八雲文学の解題でもあり短いながら読みでがあった。「幽霊坂の伝説」は本当に怖い名作だけど、原典には天狗の制裁も絡んでいたからあんなに残酷になったのか。2025/08/24
世玖珠ありす
5
朝ドラにタイムリーで出たと思ったら【~最恐怪談】の続編だそうです。怪談は怪談ですが、一話一話に学術的な解説が付いていて、歴史好きにもお薦めです。「怪談」として語り継がれる中に、日本的な文化、日本人の人間性を改めて考えさせられました。最終章の「八雲」では、外国人であった小泉八雲が魅入られたものの正体が、何となく浮かび上がってくる気がします。 2025/10/31
ユキタ
5
図書館。古今の怪談のダイジェストといった感じで神話から令和まで広範囲の怪異譚をカバーしていて、各話短くまとめてあるにも関わらず読み応えがあった。2025/10/28
よよよ
4
盛り沢山で興味津々。菅原道真など荒ぶる怨霊を祀る事で我々を守護する御霊となるように、禁忌の祟りが福へと反転(←入らずの森が消火設備に!)するのは面白い。が、「悪さをしたらさらわれる」の言い伝えが、北朝鮮の拉致事件で認識が一変したのは恐ろしい。印象に残ったのは、三島と川端、飯振山、うつろ舟の蛮女。…前作『教養としての最恐怪談』を読んでなかったと、途中で気が付いた!2025/10/21
もかすけ
4
旧来の怪談は文学というより民俗学。さらに国史、文化人類学、エンタメ学?等、多視点からの考察。2025/09/03




