集英社文庫 戎堂質店 事故物品リユース課 １

著者名：竹林七草【著】

集英社（2025/07発売）

• ISBN：9784087447743

内容説明

業務内容：「曰くつき」の古物の怪奇現象を鎮め、事故物品を再び売り物にすること――全国チェーンの「戎堂質店」で働く双葉。ブランド品愛が強すぎる＆人情に厚すぎるために過大な査定をしてしまい、左遷された先はプレハブの「事故物品リユース課」。もう一人の課員で霊媒体質の和泉とともに、曰くつきの商品をリユースできる状態にする業務だという。追い出し部屋だと嘆く二人のもとに届いたのは、「火を招く雛人形」「すぐに隠れる伊万里焼」「啜り泣く結婚指輪」……。新・お仕事オカルトコメディシリーズ、開幕！

目次

１章　雛人形は火を招く
２章　すぐに隠れる伊万里焼
３章　結婚指輪は啜り泣く

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

全国チェーンの「戎堂質店」で働く市鳴双葉。ついつい過大な査定をしてしまい、プレハブの事故物品リユース課に左遷されてしまうお仕事オカルトコメディ。ブランド品が大好きで人情に厚い双葉と、同じく配属された人見知り憑依体質女子の和泉。曰くつきの商品をリユースできる状態にする業務に配属され、追い出し部屋だと嘆く2人がコンビを組んで、時にはいがみ合いながらも協力して火を招く雛人形や、ひと目から逃げるようにすぐに隠れてしまう伊万里焼の大皿、啜り泣く結婚指輪たちの真意に寄り添い解決していく展開はなかなか楽しかったですね。

2025/06/17

[一華]

戎堂質店の「事故物品リユース課」に左遷された無類のブランド好き＆人情に厚い、双葉と筋金入りの人見知り＆霊媒体質、和泉。火を招く雛人形、すぐに姿をくらます伊万里焼の大皿、そして夜な夜な啜り泣く結婚指輪の怪異を鎮め、再び売り物にすることができるのか…そして、清掃員ユウキさんの正体は…続きが気になります。

2025/06/24

[ごへいもち]

楽しかった。次も読みたいな

2025/08/13

[アカツキ]

全国チェーンの質屋で働く双葉はブランド品への愛とお人好しな性格のせいで立て続けに過大査定をしてしまい、事故物品リユース課に左遷されてしまう。双葉は霊媒体質の和泉とともに事故物品を販売・保管できる状態に戻そうと奮闘する…。オカルト・ドタバタコメディ連作短編3作品。軽く明るく楽しくの内容で、結末も気持ち良い終わり方で読みやすい。ただ、心を掴むものや胸に残るものがなかったので、次巻は読まなくていいかな。

2025/07/24

[青]

★★★☆☆

2025/05/25