小学館文庫<br> 前の家族

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小学館文庫
前の家族

  • 著者名:青山七恵【著】
  • 価格 ¥869(本体¥790)
  • 小学館(2025/07発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784094074789

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内容説明

トラウマ級の結末!恐怖のマイホーム奇譚。

引越し後の鍵交換は、お済みです…よね?

中古マンションの購入から全ては始まった。
トラウマ級の結末が待ち受ける、芥川賞作家による恐怖のマイホーム奇譚。

三十七歳にしてマイホーム購入を思い立った小説家の猪瀬藍。気になるマンションへ内見に行くと、そこにはまだ、若い夫婦と幼い姉妹の小林一家が暮らしていた。彼らは十二年間住んだこの部屋を離れ、近くの新築一軒家に引っ越すという。
すっかり気に入った藍は購入を決意。リフォームも完了し、新生活を満喫していたある日、新居に小林姉妹が押しかけてくる。以来、食事やお泊まり会に招かれ、小林家との交流に甘美な幸福を感じる藍。だが、新居では奇妙な出来事が次々と起こり始め……。
日常を侵食していく不安と、衝撃の結末。芥川賞作家によるノンストップ・マイホーム奇譚。

※この作品は過去に単行本として配信されていた『前の家族』 の文庫版となります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

エドワード

21
小説家の猪瀬藍は、マンションを購入した。お気に入りの家具、夢の我が家。順調に生活し始めたある日、幼い姉妹が家に来る。<前の家族>小林家の姉妹だ。近くに一戸建を建てたのだが、変な臭いがするという。姉妹が藍の家を見る目にイヤ~な予感。母親が謝りに来る。今度は藍が小林家へ招かれ、流れで宿泊する。罠だ。愛想のいい小林家の怪しさ。青山七恵さんは、心の葛藤の描き方が秀逸で、独特の喩えが面白い。物語のテーマは未練だ。「この家は藍さんに住まれたがっていて、あの家は私たちに住まれたがっているんです」小林家の狂気の末は…。2025/07/26

えこり〜ぬ

5
とっても不気味。面白かった。予想通りとはいえドキドキしながら読み進めた。サイレントホラー。こわいこわいこわい😱自分の直感を信じよう!流されちゃダメ。2025/08/06

hitomi

2
おもしろかった!独身でマンションを買い、そんな自立した自分にちょっと満足してるところから始まる不穏な関係性。 最後はちょっとやりすぎ感あるけど、なんか、気持ち悪さが残る面白さ、かな。2025/10/31

あんこ

2
悩みに悩みぬき、期待に胸膨らませながら購入するのがマイホーム。まさに「夢のマイホーム」。自分の家を買うというのは、一世一代の大きな買い物だ。静かにゆっくりと、だけど確実に迫りくる何か。家とは寛ぎ自分自身を癒やす場所のはずなのに…。だからこそ本書は怖い。2025/09/16

雪豹

2
作中の登場人物たちが執着しているのは家なのか、過去なのか、家族なのか。あまりに現実味が薄い。2025/08/23

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