新潮文庫<br> らんたん(新潮文庫)

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新潮文庫
らんたん(新潮文庫)

  • 著者名:柚木麻子【著】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 新潮社(2025/07発売)
  • 梅雨を楽しむ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/14)
  • ポイント 330pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101202440

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内容説明

らんたんの灯を絶やさないで。それは教育という名の希望なのだから――。伊勢に生まれた河井道は、札幌で新渡戸稲造に学び、米ブリンマー大学に留学、帰国後は津田梅子が創設した女子英学塾で教えた。良妻賢母ではなく、ひとりの人間として生きるための女学校をつくろうと、道は教え子の渡辺ゆりと奔走する。明治・大正・昭和の女子教育を築いた〈魂の姉妹〉(シスターフッド)を描く、輝きに満ちた大河小説!(解説・村岡恵理)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

エドワード

45
恵泉女学園の創設者・河井道の生涯を描く、まさに大河ドラマだ。明治時代、伊勢の神職の家に生まれた道は、函館へ移住し、キリスト教徒となる。新渡戸稲造と出会い、彼の勧めで米国の大学への留学し、知見を得て帰国、津田梅子の女子英学塾の教師となる。教え子の渡辺ゆりと出会い、生涯の友情を培う。キーワードはシスターフッドとシェアだ。女性に学問は不要という時代。女性の人間性を育む学び舎を創る道の、絶やさぬ笑顔が多くの人々を惹きつける。大山捨松、広岡浅子、村岡花子、柳原燁子。朝ドラの主人公等が道の元に集う、爽快な物語だ。2025/08/20

TATA

43
タイトルからして朝ドラ的。戦前から戦後にかけての女性の社会進出を目指した河井道さんと一色ゆりさんの2人の恵泉女学園の創設に至る苦難の日々。津田梅子、新渡戸稲造、さらには有島武郎と、戦前戦中の社会史も通覧できます。やっぱり戦争に対する反対のためには国民の市民意識の高揚というのは大事な要素なんだと感じた。それにしても徳富蘆花と有島武郎が女性への配慮のなさからここまでこき下ろされるんだと笑ってしまった。あと、太宰治も。2026/05/30

まーみーよー

34
うーむ。700ページ超えの大作。恵泉女学園を創った河井道の話。中盤までは面白かったのだが、段々と何とも言えないお腹いっぱい感が纏ってくる。作者の力の入りようがこちらにビシビシと伝わり疲れてくる。と思ったら柚木さんは恵泉の出身なのだな。違和感の理由はそれかな。戦後の終盤はちょっと長い。2026/04/24

aika

34
恵泉女学園の創設者・河井道とその生涯のパートナー・一色ゆりのシスターフッドを描いた大河小説。ですが、ポップで軽快なタッチで、どちらかというと朝ドラのような映像作品のように感じました。封建制が根強い時代に、持ち前のバイタリティでいくつもの壁をよじ登って、あの戦時中にも女子教育という「らんたん」の火を決して絶やさなかったふたり。新渡戸稲造に津田梅子、有島武郎など、この人も登場するの!?という驚きの連続が、物語を鮮やかに彩ります。私自身女子大出身で、女子教育に関心があるので、ワクワクと興味が尽きませんでした。2025/12/19

イシカミハサミ

28
ずっと読みたいな、と思っていた柚木麻子さんの作品。 まさか初めて手にとるのが歴史小説になるとは思っていなかった。 主人公は恵泉女学園の創立者、河井道。 明治の最前線を生きた人たちは皆、パワフル。 らんたん。 シェア。 日本社会は提灯型の社会。 自身の足元を照らすので精一杯。 現代に至っても、まだ日本人は足元を照らしているようなイメージはある。 明るさを馬鹿にしない。 未だに苦労する=陰のような考え方はある。 今、改めて、大切な考え方だと思う。2025/09/15

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