内容説明
自らの都合で他の生物をコントロールする寄生生物たち。その恐るべき生態とは? 繁殖のため、泳げないカマキリを水に飛び込ませるハリガネムシ、卵を守るため、カニの神経系まで支配するフクロムシ、ヒトやネズミの性格をも操ってしまうトキソプラズマ。えげつない寄生の裏には、驚くべき生存戦略があった。残酷なのに清々しい! 無慈悲だけど華麗! 今すぐ誰かに話したくなる生物雑学。(解説・田島木綿子)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
GAKU
22
読メで知って図書館で借りてきました。予想以上に面白かった。各章の冒頭が小説形式で、寄生生物の生態が紹介されており、特に面白くて笑えた。2025/11/24
うさぎや
2
こんなにもいろんなパターンの寄生生物がいるとは……えげつない……そしてすごい。2025/08/03
ぷくらむくら
1
イラストや紹介のためのストーリーがわかりやすい。上品な「えげつなさ」でした。読んでると、実はニンゲンもいろいろなものに「寄生」されているのではないかと心配。2025/11/04
きいち
1
様々な寄生生物が紹介されている。ただ単に文章で紹介されているだけではなく、わかりやすい絵とともに寄生のステップが書かれている。そして、本書では寄生生物の戦略を小説形式で紹介しているところも特徴的だ。生物の中でも最も好きなのは寄生生物だ。その多種多様な戦略にはいつもド肝を抜かれる。本当にすごい。「なぜ生きているのか?」と言われるが、寄生生物がいなかったら、生態系のピラミッドは呆気なく崩れていただろう。ピラミッドの接着剤的な役割を果たす「多様性」の宝庫。今後も沢山の寄生生物を知っていきたい。2025/08/14
m
0
一言。面白い! 著者は学者先生ですか。気難しい、理屈、サービス精神皆無。学者先生の中にも、市井の民に楽しめる本を書く人もいるんだなぁ。(御幣あったら申し訳ない) 巻末の解説は田島先生、地球上で最大の生物であるクジラを研究されている方。これもなかなか面白い。生物を紹介する文には、小説形式で生物が読者に語りかけて来るような内容も好感。そしてもう一つのおどろきが、小さな虫に、寄生するような極小生物を解剖する人が居る事。大人のみでなく小学生にも読ませたい1冊。2025/11/28




