内容説明
人生には時々迷子になってしまう時期がある。仕事で失敗したり、恋人から別れを切り出されたり、家族に問題が生じたりすると、日常は簡単に砕け散ってしまう。まるで人生という大海原に放り出された「小舟」のようだ。僕らは今、他者との繋がりが薄れ、ひどく孤独になりやすい社会で生きている――いや、違う。僕はここにいます。独りじゃない。自他を共に愛する力を取り戻す「読むセラピー」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツバサ
8
臨床心理士の著書だからこそ書ける、人の揺れ動く心情のわけが魅力でした。読んでいるこちらも面談しているように感じました。人は完全ではなく不完全。だから人は独りでは生きていけないんだなと。客観的に自分の悩みと向き合っていきたいと思った。主観では理解が足りなく、勘違いして感情的になってしまうから。迷える人達に読んで欲しい1冊でした。2025/08/22
urs
3
東畑さんの優しい文体のまま、議論は無駄がなくてストレートで読みやすかった。小舟化する社会への処方箋。2025/09/09
るき
2
あとがきと、文庫版のあとがきの変化が一番響きました。「このタイトルこそが3年前の私の気分であった。ただ、この3年の夜道には、毎晩こころに触れた感触があった。」2025/09/16
takakomama
2
文庫で再読。現実は複雑で、自分の中に複数の声がある。ポジティブもネガティブも。「幸福とは何か 複雑な現実をできるだけ複雑に生きることである」2025/09/09
ゆきんこ
2
タイトルが気になって手にした一冊。何だかモヤモヤしたり、悲しくなったり苦しくなったりする時。自分が何に対してそう思っているのか、どうしてそうなってしまったのかが、分からない。その部分に、そっと光を当ててくれるような、そんな本。いろいろ抱えながら「も」、現実を生きること。そこに、ふっと気づかせてくれる。特に、働くことと愛することが印象に残っている。2025/08/24
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