巣鴨プリズンから帰ってきた男たち

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巣鴨プリズンから帰ってきた男たち

  • 著者名:中川右介
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • 清談社Publico(2025/07発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784909979827

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内容説明

戦後80年記念出版

自民党、政治とカネ、原発、統一教会、競艇、ロッキード事件…
この国の「闇」は、すべてここで生まれた。

岸信介、正力松太郎、児玉誉士夫、笹川良一、鮎川義介…etc.
膨大な史料をもとに描き出した、終戦直後の「政・財・官」裏面史。

「巣鴨プリズン」で交錯した巨怪たちの運命

戦後の日本は、ひと握りの「ムショ仲間」によって
支配されてきた――と言って、過言ではない。

「A級戦犯」とは、失敗の原因となった人物のことではなく、
戦争を始めた人、戦争でルール違反を犯した人のことをいう。

この本は、巣鴨プリズンに入れられた人びとが
どう復権したかを記す歴史読み物である。
何を目的とした本なのかといえば、戦後日本の原点の確認である。

物語は、日本の敗戦が決定的になり、
八月十五日を迎えるところから始まる。(「はじめに」より)

目次

序章 敗戦まで
第一部 巣鴨プリズンへ入った男たち[一九四五年]
 第一章 東久邇宮内閣と第一次戦犯指名
 第二章 幣原内閣と第二次戦犯指名
 第三章 第三次・第四次戦犯指名
第二部 巣鴨プリズンの内と外[一九四六~四八年]
 第一章 公職追放と東京裁判開廷[一九四六年]
 第二章 釈放される人びと[一九四七、四八年]
第三部 巣鴨大学 対 吉田学校[一九四九年~]
 第一章 それぞれの再出発[一九四九年]
 第二章 朝鮮戦争とテレビ[一九五〇年]
 第三章 講和と追放解除[一九五一年]
 第四章 テレビとモーターボートと第四次吉田内閣[一九五二年]
 第五章 バカヤロー解散[一九五三年]
 第六章 日本民主党結党、鳩山内閣[一九五四年]
 第七章 自民党結党と岸内閣発足[一九五五~五七年]
 第八章 岸内閣と六〇年安保[一九五七~六〇年]
 終章 後日譚

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

36
本書の好感は、タイトルに縛られていないところだ。確かに、巣鴨プリズンに収容された戦犯達の多くによって日本の戦後政治史は形作られてきた。しかし、そうではない側面も多々あり、その事実を捻じ曲げない点こそが本書の評価に繋がっている(例えば、戦犯とは別にGHQが発出した公職追放指令により職とポストを追われた政治家達がいたことの政界への影響力の大きさも本書ではきちんと言及されており、巣鴨プリズンに縛られない著者の姿勢がここにも表れている)。そもそも中川右介は膨大なデータを収集し、羅列し、(つづく)2025/07/22

Eiki Natori

8
戦後日本政治の最大の失敗は巣鴨プリズンにいた人間を再び権力につけたことであり、その世襲議員の多くが未だに権力の座に居座り、政治家ではなくても与野党ともに笹川(日本財団)が影響を与えていることが多く、それらが進める政策が日本を壊し、特定の連中の利権になっている。 帯表紙「自民党、政治とカネ、原発、統一教会、競艇、ロッキード事件・・・この国の『闇』はすべてここで生まれた」という歴史の流れがよくわかる。読売と原発の件からも「原発が必要」の欺瞞がわかる。2025/07/27

onepei

1
釈放された人物のその後と没年が表であれまとめられているのが興味深い。特に釈放後が空欄の人物。2025/08/10

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