内容説明
世界の中心は「人」という考えの下、キリスト教のみならず仏教にも関心を抱いて、規範と体制の彼方を眺めた木下尚江の生涯を辿る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
松本直哉
21
祖国のような小さな枠組みではなく、世界全体を見て思考する、そういう視座を持つ思想家は、彼の同時代においてはもちろん、今の世の中でも、さらには世界を見渡しても、ほとんどいないのではないかと思う。彼の思想がしばしば誤解されたり危険思想視されたりした理由の一つがここにあるだろう。しかし、私が木下に惹かれずにいられないのは、そのような世界的視野の思想家が、他方ではある種の羞恥の感覚を持つ人でもあるからである。使徒パウロの「とげ」のような弱さを自らのうちに自覚するとき、彼の後半生の隠棲という選択も納得できる2025/07/10
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