内容説明
子供の頃に憧れたテレビの世界に、障害者の姿は見当たらなかった。それでもバラエティ番組で活躍する芸人になることを夢見た。ただただ、お笑いが好きだったから――。
『R-1ぐらんぷり』第16代王者にして、盲目の芸人・濱田祐太郎。その芸人人生は「どれだけ頑張っても無理なのかもしれない」と「俺は面白いはずや」の狭間で揺れながら、今日まで続いてきた。
“多様性”をうたうテレビ界への疑念、実話漫談にこだわる理由、不安に苛まれた賞レースの予選、初の冠番組で得た手応え、“いじり”について思うこと……濱田にしか持ち得ない視点でそれらを語り尽くす、自身初のエッセイ集。
迷ったら、笑っといてください。
爆笑問題・太田光 推薦!
「いま日本で、シンプルな『漫談』を出来るのはこの男だけ。
濱田、気づいてないだろうけど、俺はいつもすぐそばでお前を見てるからな。
あ、出番の前は必ず鏡を見ろ。毎回鼻クソついてるぞ。」
俺はあくまで芸人。だから「多様性を認め合う世の中になったらいい」とか「誰も置いていかない社会を作りましょう」なんて話をする気はありません。でも12年間芸人をやってきて、思うところはやっぱりいろいろあります。この本では、盲目の芸人である俺に見えている景色を語らせてもらいたいと思います。
――「はじめに」より
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さちこ
51
2018年R1で優勝した時タイムリーで見て面白かった。2025/07/22
りんご
42
今ちょっと話題になってる芸人さん。目が見えないのと面白いか面白くないかってのは違うファクターだもんね。障害者の声を届ける必要はないけど、面白い人ってことにより認知度が上がることで、結果、仲良くなれたらいい。ゲーム実況動画もあるんですって。なかなか面白いじゃないの。見えてる人が「右、もうちょい、はいそこ!」って指示出しながらスイカゲームしたり。面白いやんけ。2025/11/14
白ねこ師匠
37
[★★☆]盲目のR-1優勝芸人濱田祐太郎さんのエッセイ。「無意識の思い込み」について多く考えさせられ刺激的だった。「障害のない人がいじる側/障害のある側がいじられる側」とか、確かにそうかも。氏がこれまで色々な出来事に遭遇して深く考え、しっかりした軸を持って活動されていることは理解できたのだが、正直エッセイ通りの人物なら、ハンデのあるなしに関わらず付き合いにくそうだなと思った。一度生でお話ししてみたい。「障害は個性」という言い回しへの違和感は、私も同感。2026/01/24
葵
32
R-1優勝のとき面白かったので、配信やXなど時々みている芸人さんの本。視覚障害って、お笑いではたいして障害にはならないよな〜と、この方のネタや喋りをみるといつも思う。喋りや返しがうまいし、話し方や見た目もマイルドだからか、ブラックなこと言っても感じ悪くなく笑える。「障害は個性」や「誰も傷つけない笑い」みたいな優しげな言葉への違和感をきっちり語っていて、納得。すごくドライな感覚で物事をとらえている印象。この本のタイトルのツカミももう封印しているそうだが、本を売るためあっさりタイトルにする割り切り好き(笑) 2026/01/26
くさてる
28
R1グランプリで優勝した事をきっかけに世に知られるようになった盲目の芸人さんによるエッセイ集。この本はそんなかれのインタビューを再構成した内容になっています。Youtube等でも活躍している姿を見ているのですが、実際の語り口そのままな印象で面白く読みました。濱田さん、マジで面白い漫談されるので、この本からさらに活躍の舞台が広がったらなあと思いました。おすすめ。2025/12/01




