内容説明
友達のように仲のいい夫婦に訪れた、突然の「妻の不在」。スマホではこんなにも簡単に「つながる」のに、こんなにも手がかりが無いなんて。そこはどこ? あなたは誰? 不安は、不信になり、不穏へ――。日本を北に南に、夫は”見えない妻”を追う。
40代に入った小川暁生は、妻と二人の生活を気に入っている。
ところがある日、妻が実家に行ったきり、戻ってこない。
京都にある彼女の実家を皮切りに、彼女に縁のある場所を探る暁生だったが、どこへ行っても、彼女は気配だけ残し、姿は無い。
見知らぬこの地で彼女は何をし、どんな顔を見せていたのか?
遠く離れた土地と土地を結ぶ“線”には、どんな秘密があるのか?
そもそも彼女は無事なのか?
穏やかすぎる夫婦に突然訪れた、愛のゆらぎの物語。
なにひとつ手がかりのないまま置き去りにされ、僕は、ひとりぼっちで途方に暮れている――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
モルク
126
京都の実家に法事のために戻った妻玖美が帰ってこない。電話連絡はつくが彼女の言うこともはっきりしない。不審に思った主人公暁生は妻の実家に赴くが生憎外出中とやらで会えない。彼女を追いかけあちこち巡るはめになるがすれ違いになってしまう。夫婦であっても知らないことが多すぎる。わかったつもりになっていても自分の都合のいいように捉えていたということもある。仲がいいことに満足せず話し合いを!そして玖美がこんな大事な話をしてこなかったのが不思議。この度のことがなかったらずっと話さないままでいたのかな。2025/10/06
ウッディ
119
法事で実家に帰った妻が戻ってこない。不自然な言い訳をして、帰宅を先延ばしにする妻に、自分への不満や浮気を疑い始めた夫は、ふと、自分が彼女のことを何も知らなかったことに気付き、義弟とともに、彼女の居場所を探す旅に出る。妊活に疲れ果てて離婚した前妻の存在、妻の両親の再婚や元彼との存在と留年の秘密など、思わせぶりな背景とともに、彼女が帰ってこない理由が知りたくて、頁をめくる手を止められなかった。思いやりなのか、愛情なのか、妻に真っ直ぐに理由を問いただせば、すぐに解決したのではと思うが・・それなりに面白かった。2026/02/24
tetsubun1000mg
102
筆者の本は割と好みで「ありえないほどうるさいオルゴール店」以来12冊目。 今まで読んだ本はシンプルなストーリーだけど繊細な気持ちを書いている印象だったけど、本作はなかなか複雑で登場人物も多い作品だった。 前の結婚のことや離婚の原因だけでなく、今の妻のことも受け入れているけど、繊細な性格の暁生の人生が中盤以降で書かれるので真実は後半に明らかになっていく。 筆者の作品の中ではタイトルはいつもの切り取り方だが、内容はミステリーのようで読みごたえがある。 今年の六月出版なので直木賞にノミネートされないだろうか。2025/08/23
fwhd8325
100
コミカルなのかシリアスなのか、迷いながら読み進め、一種のミステリとも感じました。少し、冗長のように感じました。終盤は、何だか集中できませんでした。このように隠しておきたい秘密を抱えながら、生活を共にすることが現実的なのか。時が経ってから、判明したときにすでに時は進んでいるので、その心境は複雑だろうと思います。2026/01/17
Karl Heintz Schneider
100
「時がきたらちゃんと話すから、それまで待って。」そう言い残して突然姿を消した妻。自分の意志で身を隠した妻のことを尊重すべきか、そう思いつつ夫は妻を捜索することに。始めは何もわからず途方に暮れていた夫だったが義弟の助けもあり、少しずつ少しずつ霧が晴れるように謎が明らかになってゆく。これはミステリー?それともサスペンス?読みながら主人公と共に謎を追う気持ちにさせられる。自分がもし主人公の立場だったら・・・やっぱり探してしまうだろう。妻を信じて、じっと待つなんて、せっかちな私にはできそうもない。2025/11/04
-
- 電子書籍
- 蒼穹のアルバステラ WEBコミックガン…
-
- 電子書籍
- フィアンセは社長【マイクロ】(9) フ…
-
- 電子書籍
- クズ異能【温度を変える者《サーモオペレ…
-
- 電子書籍
- AutoCAD LT2013 機械製図




