七月の波をつかまえて

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七月の波をつかまえて

  • 著者名:ポール・モーシャー【作】/代田亜香子【訳】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 岩波書店(2025/06発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 570pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784001164282

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内容説明

パパが家を出ていって以来,あらゆるものが怖くなってしまった12歳のジュイエ.旅先の海辺の町で,太陽みたいに明るいサーファーガールのサマーと出会い,気づけばサーフィンに挑戦することに――.別れの予感を胸に,生まれては消えていく波を夢中で追った,とくべつな31日間の物語.生きることのきらめきに満ちた傑作!

目次

七月の波をつかまえて
訳者あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

chiaki

30
サンタモニカで過ごすジュイエとサマー、2人のひと夏の物語。父親の失踪により世界の終わりにとりつかれるジュイエ。常に不安にかられ、起こりうるあらゆる物事に恐怖を抱きながら生きている。そんなジュイエと出逢ったサマーは天真爛漫なサーファーガール。2人は見るからに悲しみちゃんと幸せちゃんだけど…。いつの日か、支え合う存在になっている2人の成長がキラキラしていて爽やか。辛いことは永遠には続かない。荒波は必ず過ぎ、いつか必ず浮上する。空気が吸える時が来る!現実に向かっていく強さと勇気、前向きな気持ちになれる1冊。2024/12/09

タカギ

25
ここ3年くらいのあいだに読んだ本の中でいちばん良かった。ホントにすてきなものがギュギュギュっと詰まっている(訳者あとがきより)。夏の話が好きだし、すてきな女の子たちの友情が美しいし。以下は余計なことです→ジュイエは父が家を出ていったせいで神経がささくれているのに、父&その彼女とフェイスタイムしなきゃいけないって、なんで? と、文化のちがいを感じた。あと、基本外食ね。13歳の少女たちはためらいもなくカフェに入って飲食するし、ジュイエと母(医師)の食事はテイクアウトかレストラン。料理のシーンなんか一個もない。2025/09/29

長くつしたのピッピ

17
夏、海辺の町、サーファーとキラキラ要素が散りばめられているのに、主人公ジュイエの心はいつも何かにおびえて晴れない。友達になったサマーの天真爛漫な様子に惹かれながらも心を通わすことができない。思春期の入口にいる女子にとってはまだまだ親の存在は大きく、離婚した父親への腹立たしさや仕事に没頭する母親への反抗など、気持はいつも揺れている。なんだか、分かるなと、子どもだった自分を思いだして読んでいた。まさしく追体験。2025/03/24

スイ

17
7月、という名前の少女が、夏、という名前の少女に海辺で出会う1ヶ月間の物語。 もうそれだけで絶対泣くじゃん…。 とても良かった。 丁寧に丁寧に描かれる日々(といって決して過剰ではなく、引き算も上手い)。 自分自身や家族についての痛み、怒り、悲しみ。 氷のようなそれらが、爽やかで甘い湧き水のような二人の時間の中で少しずつ溶けていく。 終盤のある場面が荘厳で美しく、くっきりと胸に刻まれた。 表紙も素敵。2024/08/18

星落秋風五丈原

16
ヒロインのきらきら成長物語。ガールミーツガールがひと夏の恋として不自然でなくなったのか。2024/08/06

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