アウトサイダー・ポリティクス - ポピュリズム時代の民主主義

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アウトサイダー・ポリティクス - ポピュリズム時代の民主主義

  • 著者名:水島治郎【編】
  • 価格 ¥3,740(本体¥3,400)
  • 岩波書店(2025/06発売)
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  • ISBN:9784000616980

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内容説明

トランプ再選,欧州右翼政党の主流化,「れいわ」躍進…….既成政治を批判し,その周縁から躍進するアウトサイダーの政治家たち.日米欧にとどまらず,ラテンアメリカ,東南アジアにも視野を広げ,世界を揺るがすアウトサイダー政治の「見取り図」を,各国政治研究の第一人者たちが描く,現代政治を理解するための必読書.

目次

はじめに アウトサイダーの時代なのか……………水島治郎
第Ⅰ部 現代政治をどう見るか
第一章 欧州ポピュリスト政党の多様性――概念設定と比較分析
……………古賀光生
第二章 西ヨーロッパにおける自由化・市場化の進展と
反移民急進右翼政党の「主流化」
――世紀転換期の民衆層急進化の政治史に向けて
……………中山洋平
第三章 「アウトサイダー」時代のメディアと政治
――脱正統化される「二〇世紀の主流派連合」
……………水島治郎
第Ⅱ部 転回するヨーロッパ政治――既成政治の融解
第四章 英国における左右のポピュリズムの明暗
――問われる統治力と応答力
……………今井貴子
第五章 右翼政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の「主流化」
――若者と旧東ドイツにおける支持とその背景
…………… 野田 昌吾
第六章 アウトサイダーのジレンマ
――イタリアにおける五つ星運動の政治路線
……………伊藤 武
第七章 フランスから見た
「ヨーロッパの極右・ポピュリスト政党」
……………土倉莞爾
第八章 鼎立するベルギーのポピュリズム
……………柴田拓海
第九章 福祉の代替か,アートの拠点か,犯罪か
――オランダにおける空き家占拠運動の六〇年
……………作内由子
第Ⅲ部 環太平洋世界はいま――交錯する新旧の政治
第一〇章 トランプ派の「メインストリーム化」と民主党の「過激化」?
――二〇二四年アメリカ大統領選挙の分析
……………西山隆行
第一一章 なぜラテンアメリカの人びとは「異端者」を選ぶのか?
……………上谷直克
第一二章 フィリピン――食いものにされる「変革」への希望
……………日下 渉
第一三章 れいわ新選組を阻む壁
――日本の左派ポピュリズム政党の限界
……………中北浩爾
第一四章 ポピュリズムへの防波堤としての参議院
――郵政民営化・日本維新の会・希望の党と第二院
……………高宮秀典
おわりに……………水島治郎

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

うえぽん

46
政治学者達が、既存のメディアや政党を批判し、SNSで有権者と直接つながり、改革者として支持を受けるアウトサイダーの台頭を各国別に分析。対象も英、独、伊、仏、白、蘭、米、伯、亜、比、日と幅広い。欧米の反移民急進右翼の台頭は経済説と文化説が対立しているが、ここでは自由化・市場化を通じた地位低下に着目。南米での異端者の台頭もコモディティブームの終焉という経済要因を重視。我が国では参院が郵政民営化反対や橋下維新の牽制などポピュリズムの防波堤として機能したとするが、昨年の選挙からはその機能も弱体化したように見える。2026/02/01

田中峰和

8
民主主義とされる国々がポピュリズムの方向に邁進している。トランプの再選、欧州右翼政党の台頭、日本ではれいわ新選組の事例が挙げられているが、今では断トツ参政党が挙げられるだろう。欧州の事例はトランプほどニュースにならず身近な話題ではなかった。ポピュリズムといえば、トランプが最もわかりやすい例だろう。民主党が左に寄りすぎたせいか、マイノリティまでトランプに投票したのが前回の大統領選だった。弱者の味方だったはずの民主党が彼らを見放したと感じた結果、トランプは勝利。関税戦争は勝利しても物価の高騰が待っている。2025/08/22

小鳥遊 和

4
ポピュリズムとは指導者が既存中間団体や政党組織の媒介なく直接有権者と結びつく手法。言説は「多元主義」を否定し有権者を「普通の人々」としてひとまとめにし、「政治エリート」「既得権益」と対置する。イデオロギー色は薄く経済的に再分配志向が強ければ左派とも結びつく。衆院が一強多弱化したいま、最終章「ポピュリズムへの防波堤としての参議院」が面白い。ここで高宮秀典は、ポピュリズム的な自民党首相が提起した郵政民営化法案に反対した自民党議員は、地方議員出身者や地域代表者(ご当地候補)が多かったと論じる。2026/02/13

アンパッサン

4
当たり障りない、特定の人たちには耳障りよく聞こえるコミックヒーロー然、極端ドヤ顔政党党首が、この国にはびこっててうんざりしてるから読んだけど、世界もまた左右関わらずどこでも出現してるってわかり、これはデビルサイドの新しい能力、必殺「ポピュリズム」によって人間世界を貶めようとしているのではなどと、非科学的なことを感ずるる。第11章5節、なぜ人びとは「異端者」を選ぶのか? に集約されている、うん。再び理性、倫理性が勝利をおさめんがため、心ある人は反対したり、力をためたりしとかないとなどと、改めて思いましてん。2026/01/11

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3
なまじ触れられていないからこそ、各国の事例に対して「これ、ほとんど参政党じゃん」と当てはめることが可能になっている。むしろ連想せざるを得ない。今このタイミングで読んでおく価値が非常に高い一冊。2025/09/14

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