内容説明
大正某年、異形対策部隊の働きにより異形の気配は減り、帝都はつかの間の平穏に包まれていた。瀬能の母の託宣に従い、契約上の夫婦となった瀬能と咲綾。生活を共にするに従って、ふたりはゆっくりと、しかし着実に心を通わせつつあった。ある朝、高熱を発した咲綾は夢で出会った謎の男性に意味深な言葉を告げられる。なかなか目覚めない咲綾に焦りを募らせる瀬能。慣れない看病に奔走するなか、胸のうちには咲綾に対して抱いていた想いが芽吹き始めていた。一方、帝都に現れた怪しげな人物は咲綾に関心を覚えていて…。ムズきゅん大正シンデレラストーリー、待望の第２弾！
目次
一章 あやかし乙女、再会する
二章 あやかし乙女と昼下がり
三章 あやかし乙女、葛藤を知る
四章 あやかし乙女と二人の庭
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
20
生活を共にするにつれてゆっくりと、しかし着実に心を通わせつつあった瀬能と咲綾。ある朝、高熱を発した咲綾は夢で出会った謎の男に意味深な言葉を告げられる第2弾。なかなか目覚めない咲綾に焦りを募らせ、慣れない看病に奔走する中、胸のうちには咲綾に対して抱いていた想いが芽生えていく瀬能。意外な一面が伺えた一緒のお出かけがあったり、自覚する感情に戸惑う瀬能の姿は微笑ましくて、咲綾の秘められた出自もまた明らかになる中、困難を残り超えて2人の絆が深まった感はありましたけど、暗躍する怪しげな人物の存在が気になるところです。2025/06/20
栗山いなり
7
契約夫婦となった瀬能と咲綾の身に起こる事件を描いた和風ファンタジー小説シリーズ第2巻。やっぱりこれは俺好みのシンデレラロマンスだって実感する。色々な部分が個人的嗜好にハマってるのが良かった。しかしあの男、いかにもラスボスっぽそうな空気出してたけど今後どんな暗躍するんだろ？2025/07/06
桜城誠
0
相変わらず咲彩が元気で前向きで可愛い。瀬能の氷った感情が溶かされていく様子もいい。今回は咲彩瀬能青葉のチグハグトリオのやり取りがたっぷりで良かった。黒幕の登場や何やら怪しい儀式やら、ますます続きが気になる展開になってきた。2025/07/23
