内容説明
母の仕事の都合で、アメリカ・ニューヨーク州の郊外の町の現地中学校に入学することになった櫂(かい)。日本との違いに驚きながら、友だちもでき、学校生活に慣れ始めたころ、学年で行われる討論会のメンバーのひとりに選ばれてしまった。テーマは銃規制。ディベートの準備として調べること、意見をまとめること、発表することの大切さを同級生のロビンの力を借りながら、身につけていく。もうひとつの見どころは、討論会メンバー七人が導いた結論。多様なものの考え方に触れ、「考える読書」に適した1 冊。
目次
第一章 日本の金魚、アメリカの大海へ
第二章 こまつぐみとパドルの作戦会議
第三章 七つのびっくり箱
第四章 銃口に花束を
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪丸 風人
14
”アメリカでは考えをきちんと主張するのが当たり前”。物語のおかげで、知識として知っていたことが、実感を伴って腹に落ちました。主人公はアメリカに来て間もない中学生。討論の授業の発表者に選ばれたことを嘆いていた彼が、課題と向き合うなかで、内面の変化を見せていきます。なんて爽やかさ!少年の成長に心を洗われる物語でした。母親や先生など、大人たちのそっと支える姿勢も素晴らしかったですね。答えが一つでない問いにどう向き合うか?正しさとは何か?この物語は新たな視点をプレゼントしてくれます。(対象年齢は12歳以上かな?)2025/07/13
︎💓ひかる💓
3
銃規制について。うん良いことね。でも、私は銃なんて人殺しの道具だから所持自体いや、銃を考えた人は原爆を作った人と大差ないと思います。銃一丁で数人、原爆は…考えても見て下さい核は平和利用可能ですが、銃はねぇ。"日本の金魚、アメリカの大海をゆく"良いじゃん、櫂くん。国籍でさえ個性にする!良いことですよね。銃乱射事件の犯人の母の手記?こんな事って。ちょっぴり英語学習にもなる。残念な事に日本にはハグも浸透してない。人前で手を繋ぐ事さえ躊躇する、人前でキスなんて無理だろうなぁ。考えさせられるし、とてもいい本でした。2025/08/10
菱沼
2
『ある晴れた夏の朝』を思い出した。ディベート。「I」という主語で話すこと。リサーチから本番への過程。誰の発言に対しても、反論はしても否定はしない。そして、物語の唐突な終わり方。「討論のやり方」の教科書を読んでいるような気分になった。タイトルと表紙の絵を見て、ほぼ予想通りの展開だと思った。「良い本」だとは思うけど。2025/07/24
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