内容説明
派遣契約最終日の帰り道、バターと砂糖の甘い香りに誘われた詩葉が見つけたのは、千駄木の路地奥に佇む「ガレットとクレープの店 ポルトボヌール」。“幸せの扉”という意味だという。店を切り盛りするのは、赤い髪の店主・多鶴さんだ。こだわりの本格ガレットを食べて魅了された詩葉は、四日間通いつめアルバイトで雇ってもらうことに。ブルターニュ仕込みのおいしい料理と謎めいた常連さんに囲まれて、三十五歳の詩葉の新たな生活が始まる──疲れた心をおいしく癒す、あたたかな連作短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
145
自分に自信を持てず流されるままな生き方をしていた詩葉(ことは)。そんな詩葉が、ブルターニュ仕込みのガレットとクレープの専門店と出会い、料理に魅了され働くことに。店主の多鶴さんと働きつつ、常連さんと交流していくうちに、詩葉は自分に自信を持つようになる。常連さんとの交流より、多鶴さんの店のこだわりが、詩葉を自信と一歩踏み出す勇気をくれたのかもしれない。私の記憶か確かなら、ガレットというナウい料理は食べたことがない。食べてみたいな。ガレット食べたあとは、もちろんクレープも食べるよ。優しく温かい物語だ。2025/10/18
ちーちゃん
26
よかった♡今回は文庫本で再読…無性にガレットを食べたくなったこと以外、ほぼ覚えてなくて(笑)存分に楽しめた。加筆修正にも全く気づけず…この言葉📝メモしたかもと思いつつまたドキリ(コレを辞めてもあなたの人生が終わるわけじゃない、これからも続くの。これからの方が大事なの、行く先が変わるだけで旅は続くんだから。何かに負けたわけでも、失敗したわけでもない。これまでの努力が無駄になることはない…1つのことをやりきって、次に進むだけ)(自分の皿は自分で決めてシェアしない。自分で選んだ皿・人生を最後まで味わい尽くす)2025/12/06
み
18
さくさくと♪居心地の良さそうなお店でした。ガレットを食べたことがないので、むっちゃ気になります。ガレットを食べるを、4月の目標にしようかな。2026/03/30
りょう
11
よくありそうな食べ物屋さんとそこに集まる人たちの連作集。これは、それに自分の足で立つこと、覚悟して生きることを入れた自立の物語になってます。2025/10/24
BamgB
9
読メさんの感想をみて読んだ1冊。クレープ&ガレットのお店にまつわる人達の人生とそのバックグラウンドが胸に響いてくる。シンプルに見えて奥が深い。 誰かの何処かが自分と重なる所があったりして胸の奥がうずく。 フランスでは料理はお任せはなく自分で決め、シェアはせず最後まで食べる。人生と同じだなと思う。よい作品だった。 界隈でガレットのお店を検索してみた。シードルも飲んでみたいから車は✕だな。2026/05/06
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