「風の谷」という希望――残すに値する未来をつくる

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「風の谷」という希望――残すに値する未来をつくる

  • 著者名:安宅和人【著】
  • 価格 ¥5,500(本体¥5,000)
  • 英治出版(2025/07発売)
  • ポイント 50pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784862763501

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内容説明

「都市集中」は人類の必然なのか?


「このままでは歴史ある自然豊かな土地が打ち捨てられ、都市にしか住めない未来がやってくる……」


突如、著者を襲った直感は、専門を越えた仲間との7年にわたる膨大な検討を経て、壮大なビジョンと化した。


自然(森)、インフラ、エネルギー、ヘルスケア、教育、食と農……これらをゼロベースで問い直したときに見えてきた、オルタナティブな世界とは。


数十年では到底終わらない運動のはじまりを告げる圧巻の一冊。


『イシューからはじめよ』の著者が

人生をかけて挑む

解くべき課題〈イシュー〉。





▼目次


第Ⅰ部 風の谷とは何か

第1章 問題意識と構想

第2章 人類の2大課題

第3章 マインドセットとアプローチ


第Ⅱ部 解くべき4つの課題

第4章 エコノミクス

第5章 レジリエンス

第6章 求心力と三絶

第7章 文化・価値創造


第Ⅲ部 谷をつくる6つの領域

第8章 人間と自然を調和させる──森、流域、田園

第9章 空間構造の基盤:インフラ──道、水、ごみ

第10章 人間の活動を支えるエネルギー

第11章 ヘルスケア──肉体的・精神的・社会的健康

第12章 谷をつくる人をつくる

第13章 食と農──育てる、加工する、食べる


第Ⅳ部 実現に向けて

第14章 谷の空間をデザインする

第15章 風の谷という系を育む




※本書で語られる「風の谷」とは、自然豊かな疎な空間を、都市に頼らずとも人が住み続けられる“もう一つの未来”として再構築する構想の呼び名です。都市を否定するものではなく、都市と自然、両方を生かす空間デザインの試みとして提案されます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Sakie

16
壮大な思考実験。過疎地を「風の谷」として再生する構想は、総論としては難しい。しかし既に人口減少・赤字まっしぐらの地方に持続可能な未来は可能か、即ち都市集中型でない日本は可能か、同時に災害へのレジリエンス構築などは喫緊の課題。散漫な章もあるにせよ、各論は注目に値する。税収増加を前提に維持するインフラは早く諦め、変革を進めねばならない。各種の技能に長けた人材を育てることと、外部への支払を抑えたうえで、必要資材を購入する対価を稼ぐ力を持つことは、資本主義社会では暫定目標となろう。2025/11/26

鴨長石

4
ますます都市化する世界の中で、疎でありつつ魅力的で持続的な社会を作るというコンセプトは素晴らしい。個々の論点もかなり深く掘り下げられ、メンバーの本気度も伺える。特に明治神宮の森が当時最先端の生態学の知を結集して作られたというのは知らなかった。ただ、実際に疎かつ魅力的な社会が作れたとして、いかに疎のまま保つのかということに言及がない。何より、主な住民として「価値を創造するクリエイティブ層」を想定するなど、根底に無自覚な選民思想が見え、単に超大がかりな富裕層向け快適空間を目指しているようにも感じてしまった。2025/08/22

ありえない犬

3
人口減少局面に入っている先進諸国はどこも都市集中が進み地方がどんどん細っているが、地方のインフラの維持やメンテで持続可能性がなく税金の垂れ流しになっている。都市の輸血に頼れば都市も共倒れしかねない。都市のオルタナティブとして構想された「風の谷」はそのまま希望だとおもう。都市にはないレジリエンス、自然との共生、余白。今の時代のインテリはビジネスパーソンが多いと思うが、個に最適化された行動とは違ったもっと視座の高い残すべき未来の姿、残したい未来の姿を構想している本書は叩き台として最高だと思う。2025/12/30

清水新月

2
これは辞書。読破する強者おるんかなと思っていたら読書メーターにはたくさんいらっしゃって頭が下がります。この本の評価が決まるのは30年後か50年後か。意外と、新しいことはそんなに言っていないと感じました。読みながら、特に文化の章とかは、人間そんなに綺麗ではないと、江戸時代好きの自分からすると思ってしまう。ちょっと大人になったのか。こういう網羅的な本、5年10年前の方が好きだったなあ。最近はもっと土の匂いがする本が好きになってきている。2026/01/30

いけちゃん

2
けっこうほんとに信じられないほど長い本だったけど、なんとか読了。文章自体は簡潔かつ平易な言葉でまとめられていて読みやすいです。人口減少時代における新たなコミュニティの在り方の提示。膨大な裏付けと思考の跡には圧巻。生きている間に一つでもこのようなコミュニティが生まれるのを見てみたい。2026/01/05

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