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内容説明
山地や農業に適した平地が広がるスロヴァキアはポーランドやウクライナなど様々な国と接し、地域によって生活が大きく異なる。村や小都市では民俗文化が花開き、現在でも古き良き文化が色濃く残る。チェコスロヴァキア解体から30年。スロヴァキアが最もよく、深くわかる決定版誕生!
目次
はじめに
スロヴァキアについての概略
地図 スロヴァキアと周辺国
Ⅰ スロヴァキアという国のなりたち
第1章 スロヴァキア人、スロヴェニア人、スラヴ人――似ている名称
第2章 似ているけれども違う、違うけれども似ている――チェコ語とスロヴァキア語の不思議な関係
【コラム1】スロヴァキア人の名前の話
第3章 キュリロスとメトディオス――「スラヴ人最初の国家」モラヴィアが遺したもの
第4章 スロヴァキア出身の冒険児モーリツ・ベニョフスキー――鎖国日本の平安をざわめかせた異国船
第5章 「スロヴァキア人」が見た開国の幻想――ベッテルハイムと琉球王朝
第6章 スロヴァキア国民社会の形成――選択された名称
第7章 リュドヴィート・シトゥール――スロヴァキア文章語の制定者
第8章 民族文化団体マチツァ・スロヴェンスカーとは何か――文教都市マルティンの歴史的位置づけ
第9章 スロヴァキアにとってのハプスブルク――「牢獄」か「揺り籠」か?
第10章 アンドレイ・フリンカ――「スロヴァキア民族の父」?
第11章 スロヴァキアの国家シンボル(国章と国旗)について――3つの山の上にそびえる二重十字架に込められた意味
【コラム2】スロヴァキアのシンボル
第12章 新天地をめざした人々――スロヴァキアから北米大陸への移民
Ⅱ チェコスロヴァキアの誕生、解体、復興、ふたたび解体
第13章 第一次世界大戦とチェコ人/スロヴァキア人――国外での活動から生まれた共和国
【コラム3】第一次世界大戦がスロヴァキアとスロヴァキア人に与えた影響
第14章 ミラン・ラスチスラウ・シチェファーニク――20世紀スロヴァキア史でもっとも著名な人物
【コラム4】シチェファーニクの日本訪問(1918年/大正7年秋)
第15章 独立スロヴァキア国――ナチス・ドイツの衛星国か、スロヴァキア初の「国民国家」か?
第16章 ヨゼフ・ティソ――ナショナリストの英雄か、教権ファシストか?
第17章 スロヴァキア国民蜂起の記憶――歴史認識のリトマス試験紙
第18章 1945年から60年までの時期のスロヴァキア――共産党政権の成立とその影響
第19章 改革は挫折したが……――「プラハの春」から1989年まで
第20章 アレクサンデル・ドゥプチェク――「プラハの春」の立役者から「スロヴァキアの国政政治家」へ
第21章 グスターウ・フサーク――戦後のスロヴァキア政治と「正常化体制」のシンボル
第22章 ビロード革命と連邦解体――スロヴァキアを襲った2つの歴史の大波
【コラム5】1990年の国名変更プロセス
第23章 スロヴァキアにとってチェコスロヴァキアとは何だったのか?――民族の発展と民主的政治文化形成のための空間
【コラム6】「チェコスロヴァキア」か「チェコ=スロヴァキア」か
第24章 チェコスロヴァキア解体(1989~1992年)――平和的分割の背景とその理由
第25章 地方における体制転換――「静かな村落」の人々の実態
第26章 スロヴァキア政治――人気と腐敗とEU指向と
【コラム7】ヴラジミール・メチアルとは何者だったのか?
第27章 体制転換後のスロヴァキアの地方自治――中央集権か地方分権かをめぐって
第28章 スロヴァキア経済の30年――社会主義経済下の後進地域から「欧州のデトロイト」へ
【コラム8】スロヴァキアの鉄道
第29章 スロヴァキアの社会福祉――政権交代による度重なる「揺り戻し」
第30章 スロヴァキアから/への労働移動――自由な移動が変えた生活
第31章 シェンゲン国境の狭間で――スロヴァキア・ウクライナ国境を越える人とモノ
第32章 ロシアのウクライナ侵攻に対するスロヴァキアの対応――隣国に対する最大限の支援
【コラム9】コロナ禍のもとでのスロヴァキア
Ⅲ スロヴァキア社会の諸相
第33章 「スロヴァキア人」とは誰か?――2021年国勢調査を手掛かりとして
【コラム10】スロヴァーク/スロヴェンカの「非対称」の謎
第34章 スロヴァキアの宗教――宗派分布の成り立ちと「信心深さ」
第35章 スロヴァキア人のほろ苦い首都――多民族都市のあとかたに生きるブラチスラヴァ
第36章 スロヴァキアのハンガリー系マイノリティ――その歴史・文化・生活
【コラム11】スロヴァキア南部の民族混住地域に生きる人々
第37章 スロヴァキアにおけるロマの人々――共生への長い道のり
第38章 スロヴァキアのユダヤ人――包摂と排除の歴史
第39章 スロヴァキアのルシーン/ウクライナ系マイノリティ――同一コミュニティの引き裂かれたアイデンティティ
第40章 カルパチア・ドイツ人――スロヴァキア諸都市の栄華と追放の歴史
第41章 近隣諸国のスロヴァキア系コミュニティ――マイノリティとして生活するスロヴァキア系の人々
第42章 スロヴァキアにおけるジェンダー問題――活躍する女性政治家の陰で
第43章 スロヴァキアにおける日本研究の発展――その現状と課題
第44章 日本在住のスロヴァキア人――国際結婚、留学やライフスタイルのために来日する人々
Ⅳ 暮らしの風景
第45章 地方生活の密やかな愉しみ――四季の風物詩
【コラム12】東スロヴァキアの魅力
第46章 スロヴァキアの家庭の味――慎ましいけれど幸福感の源
第47章 ワインと首都のマリアージュ――ブラチスラヴァ首都圏の小カルパチアに根付くワイン造りの伝統
第48章 国境をまたぐことになったワイン産地――スロヴァキアのトカイ・ワイン
第49章 ヴァラフと呼ばれた羊飼い――典型的なスロヴァキア人イメージとなった人々
【コラム13】スロヴァキアの針金細工師
第50章 コマールノのトート人――「山の民」?「森の民」? それとも「川の民」?
第51章 私の故郷ヤソヴァー――スロヴァキア南西部の小さな村
Ⅴ 文学・芸術・文化遺産
第52章 伝説の義賊ユライ・ヤーノシーク――スロヴァキア民衆文化の一大モチーフ
第53章 スロヴァキア語文学の茨の道――複数言語による一国文学は可能なのか?
【コラム14】ボヘミアン作家ティド=ヨゼフ・ガシパルの剣呑な選択
第54章 ヴラジミール・ミナーチ――スロヴァキア・ナショナリズムの「パンドラの箱」を開けた作家
【コラム15】語るヒト「ホモ・ナラトル」、作家ドミニク・タタルカ
第55章 スロヴァキアと「縁」のある音楽家たち――ベートーヴェンの「月光」はスロヴァキアで書かれた
第56章 スロヴァキア民謡に影響を受けた音楽家たち――素材の持ち味を活かして極上の料理に仕立てる名シェフたちの登場
第57章 伝統文化継承と民族交流――歌と踊りのフォークロア・フェスティバル
第58章 スロヴァキア国歌をめぐる選択肢――「タトラ山上に稲妻光り」が選ばれた理由
第59章 スロヴァキアの現代音楽――エウゲン・スホニュほか
第60章 スロヴァキアの映画とアニメーション――のどかな風土と揺れ動く歴史を「編集」する
【コラム16】 切手で見るスロヴァキア絵画
第61章 ブラチスラヴァ世界絵本原画展(コンクール)――設立の経緯と現在の課題
【コラム17】民話絵本作りの旅
【コラム18】ブラチスラヴァ美術大学の思い出
第62章 スロヴァキアのユネスコ世界遺産――ヨーロッパの中のスロヴァキアとしての一面も
第63章 スロヴァキアの教会――大聖堂から木造教会まで
第64章 スロヴァキアの城――境界地域の痕跡
【コラム19】スロヴァキアのアイスホッケー
【コラム20】スロヴァキアのサッカー
スロヴァキアをもっと知るための参考文献
『スロヴァキアを知るための64章』参考資料
おわりに
感想・レビュー
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お抹茶
takao
ケンスサイ
土偶
白山手賀
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