内容説明
ニューヨークに暮らして約30年。この街で出会った人々から教えてもらい、少しずつ築き上げたセルフケア、セルフラブの道具箱のおかげで、なんとか自分らしく生き抜いてきた。揃えた道具を取り出しては自分という存在を理解すること、許すこと、愛することを身につけるためのすべを、もがきながら習得しようとしてきた著者。呑気に無傷で生きるなんてできない社会の中で、「今日もよく生きた」と自分に言ってあげたくなる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
82
単身ニューヨークに飛び込み、今日までなんとか過ごして来た。40代に彼氏と別れ、50代になり、父親ががんで逝った。自由を求めてアメリカへ渡り、父親は父権的な家父長制度を象徴する存在であり、限りなく薄い関係性しかなかった。しかし、親の死という体験は自分が想像できる範囲をゆうに超えていた。死後、父親がわたしの自慢を多くの人にしていることを知った。思っている以上に自分の味方だったことを初めて知った。そして気づけば、自分もモーレツサラリーマンであった父親と同じような人生を送っていた。父親とは、そんなもの。2025/09/03
ムートン
3
立派で偉い人が書いた「生き方」みたいな本は、こちらを萎縮させるというか、自分には無理かなと思ってしまうけど、こういった、ある面、ハードな環境で日々を送っている人の等身大の言葉には、素直に勇気づけられる。幸せというのがよくわからないと思ってきたけれど、「幸せとは瞬間的に感じるもので、恒常的な状態のことではない」と言われると納得感があった。2025/09/14
BOCCE
2
それなりに夢をみ、あきらめ、自分なりの幸せを探してきたので、とても納得がいき、自分の足掻きが肯定された気になれた。仮想敵と思ってたお父さんを理解する後半は読んでて泣けてきた。自分も父母と話し、もっともっと理解しないとだなぁ2025/07/31
mii
1
いい本だった、シンプルに。 みんないろんなこと考えて生きてる。それでいいんだよって言ってもらえた気がする。2025/08/22
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- 電子書籍
- 大きすぎて、(彼のアレが)先っちょしか…